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八話目 回想③


1月20日、大寒の日の更新です。


本日も宜しくお願い致します。





「はっ!?はい。新規入会ですニャ?えぇっと~、新規入会はそちらの方、で宜しかったですかニャ?」


「はい、宜しくお願いします」


 ようやく再起動を果たした、マリーさんと言う新規入会受付担当の猫人族の女性が、僕の方を見ながら確認して来たので、僕はペコリとお辞儀をして返した。



 マリーさんは三毛猫さんだった。


 茶色と黒色の(ぶち)た猫耳と、それと同じ配色の尻尾から推測しただけだから間違っているかもしれないけど、その猫耳がピクピクと忙しなく動いていて、可愛いなぁ~。もふりたいなぁ~。


 とか思いながらマリーさんを見ていたら、何故か僕の方を見るマリーさんの顔がみるみる赤くなった気がしたけど、多分気のせいだと思う。



((あぁ、鈍いのも相変わらずですのね…))


((え?クレアさん何か言いましたか?))


((いいえ?さぁ、続きをお願い致しますわ?))



((えぇ……??))




 えっと、それで僕は入会用の用紙に名前や職業(ジョブ)、年齢と性別を書き込んで、マリーさんにお返ししたんです。


 そしたらーーー





「にゃ!?君、男の子だったのかニャ?そんなに可愛いのに!??」


 書類の確認をしてくれていたマリーさんが、急に凄まじいまでの大声をあげた。


 当然それは、静まり返っていたギルド内の隅々まで響き渡ったが、そんな彼女の悲鳴じみた大声は、何故か周囲の人達全員の再起動に一役かった様で…。


「はぁ!?マリー、それは本当なのか?」


「それでも良い!付き合って下さい!!」


「おっ、俺に飼われてくれぇえええ!!」


「あっ!てめっ、抜け駆けすんな!!」


「好きだぁぁぁあああ!!」


 固まっていた人達の中でも特に、野郎…もとい、男性達が野太い声で口々に叫びながら、新規入会受付窓口に押し寄せて来た。


 まっ、まぁ、何故か僕と宇美彦の居る場所だけ綺麗にスペースが空いていたから、別段狭いとか苦しいとかは無かったものの、その人達が話している内容が何か悲しかった。


「おっ、お静かに願いますニャ!えーっと。えーっと……ギルマス~」


 あっ、泣いた。


ーーーーー

ーー



「と、まぁそんな感じで大騒ぎしていたら、2階からギルドマスターが下りてきて、僕達はそのままマスターのお部屋へ連行されて、そのままそこでの冒険者登録となりました…」


「そうでしたの…それは大変でしたわね…(そりゃそうですわよ)」



 心なしか呆れ顔のクレアさんを見ながら、僕は話しを続けた。


「えぇ、とっっっても大変でした。その後は何とか冒険者業をちょこちょこしていたんですが、行く先々でナン……男性から求婚されたり何だりで、全く仕事にならなかったんです」


「まぁっ(ですわよね~)」



 なんだか奥歯に物が挟まった様な感じのクレアさんの受け答えに気づかないまま、僕はその後も話し続けた。




やっとタイトル通りになって参りました(;^^ゞ


度々で申し訳ありませんが、明日の更新はお休みさせて頂きます。


次の更新は、1月22日月曜日の18時です。

お休みばかりで、本当に申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。


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