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経験値ゼロの召喚士  作者: NAG
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火山と炭鉱の町──ラトシュ②

あれから1週間が過ぎた頃。



相変わらず俺はこの世界のことはおろか、この街のことですら戸惑うことだらけで精神的にかなり疲労感が溜まってきていた。



わからないことだらけ過ぎるからアイシャに着いて行く事がほとんどなんだけど、たまにアイシャが用事があるって言うとほとんど外での戦闘を命じられてたからか今日までが本当にあっという間だった。



精神的に来るのはもちろんいきなりこんなところに来たからっていうのもあるけど、違うんだ。



ほら、俺ってその、幼気な若き日本男児だろ?



戦闘で得られる魔物の素材も換金できてお金はあるって言うのに、アイシャは何故か相部屋しか取ってくれない。



そこから先は、まあ、わかるだろ?わかってくれよ?



そんなこんなで精神的にはとっても疲労感があるわけ。



でも、それとは反対に肉体的には外での戦闘を重ねているのになぜかそれほど疲労感は溜まっていなかった。



後で聞くと、戦闘を重ねると身体能力の向上の他に、自然治癒力や思考力の向上があるらしい。



細かい仕組み的には、体に通ってる血液と別に魔素エーテルナノっていうのが体には巡ってて、それの純度を高めれば高めるほど能力が上がって行くんだと。



魔素を高めるには相手を倒して魔素を吸収するか人工的に増やすか、なんだか俺にはついていけない話みたいだったけど、要するに経験値積めばレベルアップするシステムって事だろう。



後は、この街にある施設に興味をそそるものが二箇所あった。ただ興味をそそるだけじゃない、それはもう週8くらいで通いたいレベルの興味。



そういえば不思議なこともあるみたいで、この世界の日付も7日区切りで周期があった。ルナス、サラマンドラ、ウンディーナ、ドリアド、ジング、ノーマン、マナの順に月曜日から並んでて、祝日?になるのかお祭りごとの日は日の出る時間は光のウィルオウィプス、日が落ちると闇のジェイドを曜日として考えてるらしい。



なんて、興味の話からだいぶ逸れたけど、俺の足は確実にそこに向かっている。



【ギルド】──実力者たちが街の依頼や、他国からの要請を依頼として受けて仕事をしたり、後はお酒を飲んでたりする所だ。



つまるところ、MHSの集会所のようなものだろうな。



違うとすれば、ギルドの長が居ていくつかの団が結束されていることや、街のショッピングセンターのような可能がある事だろうか。



聞いている限りでの想像だと、アオンモールとか百貨店みたいなのがくっついてる感じなんだけど。



とはいえ、俺自身ここに来るのは初めてだからもう入りたくて仕方がない。



もう、あれだ、こんな説明なんてしている余裕はない!



「突撃し——っ?!」



ギルドに向かって駆けだそうとした瞬間だった。



突然横から出てきた“それ”に、勢いよくぶつかってしまった。



「おいおい、坊主、ここはガキンチョが暴れる場所じゃねえぞ?」



「あっすいません。」



見上げるとそこに立っていたのは、身長が2mを超えている大柄の男だった。



身にまとう鎧は使い込まれているのだろう。手入れをした後が見て伺えた。



更に特徴的なのは斜めに背負った深紅の大剣と、それに重なるようにして背負われた鋼の大剣だった。



これは、何かまずい人にぶつかってしまったのではないかと内心ヒヤヒヤしていたがそれも杞憂に終わる。



「お?お前のその身なりもしかして冒険者志望のやつか?!」



冒険者?というのがどのくくりで言われるものかは分からなかったが、ひとまず頷いておく。



「なんだなんだ、それなら早く言ってくれよ!


こっちだ!ついてきな!」



大柄の男は半ば強引に俺の腕を掴み、俺が願った形とは別の方法でギルドへ入っていった。

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