なんで惚れっちまったんだ!!!!
久々の投稿です
いつもよりも、少しだけ、作風を変えてみました。
変わってますかね……(°_°)??
今日も朝から視線を感じる……
はぁ……やっぱりだ……
あの子だ……
1ヶ月くらい前に友達に聞いたのだが、あの子は俺に一目惚れしたらしい。
昼休みの図書室で、上の棚にある本をひょいっととってやった俺を、マンガのような話だが、好きになってしまったらしい。
「はい」
「あ……ありがと……ございます……」
それだけしか会話してないのに、なんで惚れたんだよ……
それからというもの、靴箱や廊下ですれ違う度、キラキラした眼差しを向けてくる。
俺の移動教室の時間も知っているらしく、その授業の前の休み時間になるとよく、あの子は廊下で友達と喋りながら、こちらの様子を見ていた。
体育の授業は、一緒だった。
バスケをする俺をバレーボールを握りしめながら、見てくる。
俺がシュートを入れる度に、ボールが手から滑り落ち、口に手を当て、うずくまっていた。
耳まで真っ赤だった。
なんで…… なんで、なんで……!!
なんで、俺のことを好きになっちまったんだよ!!!!
俺は…… 俺は……
俺は俺は俺は……!!!!
お前が俺を好きになるよりも前から、
お前に惚れてんだよ!!!!!!
高校の入学式の日に一目惚れしてんだよ!!!!!!
お前がいつもいつもいつも、昼休みは図書室にいるから、毎日コソコソと通ってた。
毎日毎日、お前を見ることができて、幸せだった。
でも、やっぱり…… 声がききたくて……
あの日、君が背伸びをしてとりたがってた本を代わりにとってやった。
やっときけた…… 君の……声……!!!!
いつまでも耳に残る、優しい声をしていた。
次の日から、突然、お前は髪型を変えたり、メイクをしてみたり、スカート丈をいじってみたり、どんどんどんどん可愛くなっていった!!!
俺を見る度に、めちゃめちゃ嬉しそうな顔になったり、顔を真っ赤にして、手で覆ってたり……、可愛すぎんだろ!!!!!
俺の……この……やりきれない想いはどうすればいい?!?!
声をきけただけで、大満足だったのに……
『両想い』って……
頭がついていかねぇよ……
可愛すぎて……好きすぎて……やべぇんだよ……
お前のことが
ほんとは、俺も好きだって、お前に向かって叫びてぇよ!!!
でも、一年経ってもあの時の一声が精一杯で、告白とか……絶対むりだ!!!
もしも、お前から告白……なんて考えると心臓が…… くっ!
そんな俺の悩みも知らず、今日もお前は熱い視線を送ってくる。
勘弁してくれ!
俺だって、お前に心底惚れてんだ!!!!!!
ライトな感じの超短編書いてみようと思って、やってみました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!