壊れかけの世界で②
さて、放課後がやって来ました。
あの方々は来るのでしょうか。
まぁ、行ってみればわかりますか。
私は昨日、転校生に攻略された方々に一つ爆弾を落としたのですよ。
今の立場を理解しないとこの学園での居場所は無くなる。
と、いうことを教えました。
まぁ、恋は盲目という言葉はありますが、限度というものはあるでしょう。
人の目も気にせずにイチャイチャしてるんですよ。
目に毒です、てか、不愉快になります。
一応校内であり学生なんですから、もう少し常識というものを考えてもらいたいですね。
と、いろいろ思っている間に昨日あの方々を呼び出した会議室に着きましたね。
さて、一体何人いるのでしょうかね。
コンコン
「失礼します」
ドアをノックし、開けます。
バタン
締めます。
…あー、すいません。
突然の行動で驚いていますよね。
いやですね、さっき扉を開けましたら昨日呼び出した皆様がいたんですよ。
しかも、全員。
その皆さんがあたしの方を見るなりいきなり頭を下げるんですよ。
キモくないですか?
あまりの驚きに、開けたと同時に閉めてしまいましたよ。
さて、このままという訳にはいかないのですが…さっきの状況はいやですね。
何も見なかったって事にして帰っていいですかね。
別に、私がいなくても大丈夫だと思いますし…帰ろうかな〜。
と、ドアの前でいろいろ考え事をしていたらドアが開きました。
そして、いきなり手が伸びてきたと思ったらそのまま部屋の中に引っ張られてしまいました。
で、私が部屋に入ったのを確認したらドアが閉まりました。
鍵は流石にかけようとはしませんでしたね。
一応睨んで正解でした。
さて、私を部屋に引っ張ったのは生徒会長です。
いつまでも入ってこないことに痺れを切らしたみたいです。
「なんで、入ってこないんだよ‼︎」
と、言われましたので、
「キモいものを見たので、帰りたくなったんです」
と、本当のことをいったら皆さん微妙な顔になりました。
まぁ、入ってしまったのは仕方ないので始めましょうか。
「…とりあえず、何故皆さんが私に対して頭を下げているのかを聞きたいのですか?」
そうなんですよ。
入って、どうしようかな〜とか考えてたらまた皆さん頭を下げたんですよ。
なんか、どっかの極道一家みたいだなーとか思わず考えてしまいましたよ。
「俺らが悪かった。今後のことについての助言が欲しい。お願いします」
第一声に生徒会長、その後は次々に謝罪と意見が欲しいってことでしたね。
えっ、省略しすぎ?
いや語るには長いですよ、何人いると思ってるんですか。
てか、生徒はまだしも先生はいかないでしょ。
立場を考えてくださいよ、教育者。
まぁ、頼られて断るほど器は小さくないので了承するとしてまずは一言。
「皆さんが今の現状を考えてもらえたみたいでよかったのですが、謝罪をする相手は違いますよね?」
だって、一番迷惑をかけられていたのは私じゃないですもの。
「生徒会や風紀委員なら生徒、先生方は教員ならびに一部の役員にだと私は思いますが」
そう、学校全員が迷惑がっていましたよ。
「私はただ、立場上全校生徒及び教職員の皆さんの言葉を代弁しただけです。それらも、ご理解いただけているんですよね?」
「そのことについては良く理解している。しかし、まずは柳白に一言言うべきだと考えたんだ」
「立場上というなら直ぐにでも下ろすなり、辞めされるなり出来ただろう。だが、それをしなかった」
「感謝してるんですよ、やり直す機会をくれて。ありがとう」
いやー、仮にも教育者ですね。
言い回しがきれいです。
「感謝も、私以外の人にお願いします。再度機会を与えて欲しいと頼んだのは貴方方を信じている人達ですから」
まぁ、私も機会は与えるつもりではいましたが生徒の大半がお願いしてきましたしね。
さて、雑談も終わりましたし本題といきましょうか。
「とりあえず、全校総会で謝罪はしてもらいます。蔑ろにするにはあまりにもよくないので。意義はありませんよね?」
皆さんはこくこくと頷きました。
ま、当然といえば当然ですからね。
「では、まずは生徒会から。生徒会の皆さんには再選挙をしてもらいます。期間は一ヶ月。その間に生徒の皆さんに自分達はやれるということを証明してください。生徒の皆さんが認めれば再度生徒会としてがんばってもらいます。いいですか?」
「わかった。具体的には何をしたらいいんだ」
「大体は今までの仕事をやってもらえれば十分だと思います。まぁ、あえて言うとするなら、相談にのってあげるといいかもしれませんね」
「相談ですか…どんなのですかね」
「さあ、それはご自分でお考えください。副会長」
これで、生徒会はいいでしょう。
後は本人のやる気次第です。
「次は風紀委員ですが、こちらは少し考えなくては行けませんね」
「と言うと、やはり風紀の乱れだろ」
「流石、委員長わかってますね。そうですね、風紀を乱しまくった人に言われたくはないものですし、それを守るものも少なくなりますね」
「では、どうしたらいいのですかね」
「そうですね、今以上に仕事を頑張るとしか言いようがないですね。仕事内容を見直し、自主的に考え行う。とりあえずはそれでお願いします。生徒会と違って選挙がないかわりに、生徒の声一つで役員交代もありますので頑張ってください」
こちらもやる気次第。
あら、ガラにもなくヤンキーさんが張り切ってますね。
やっぱり、いろいろ思いながらもやりたいのですね。
「さて、最後は先生方ですが…とりあえず、こちらにお願いします」
そう言って、私は先生方を引き連れて部屋の隅に移動します。
まぁ、内容が内容なので生徒とは離れます。
皆さん何かを察してくれたみたいなのでいいでしょう。
「さて、先生方。察してはもらっているとは思いますが、あえて聞きます。姫宮さんとどの程度のお付き合いをしたんですか?」
ここは聞いておかないといけませんよね。
だって、一応は教師なんですから。
「そうですね〜僕はキスまでですかね。抱きしめたりとかしましたけど軽いスキンシップ程度までなら」
「俺もそうだ」
「私もそうですが」
「ということは、肉体的関係はまだしてないということでいいんですか?」
この問いに関して3人はこくんと頷く。
あれ、意外ですね。
私はてっきり取り返しがつかないところまでいってたと思ったんですがね。
「そうですか。なら、めんどくさいことにはならないでしょう。万が一にでも生徒に手を出した事実があるのならば教師の仕事自体をやめなければいけなくなりますからね」
さあ、聞きたいことも聞けましたしもういいでしょう。
後は、あの方姫宮 茜さんの制裁だけですね。
中途半端で終わってたのを投稿してしまい申し訳ございませんでした(ーー;)