XIX∮太陽の誕生日
喰われることに怯える太陽
自分以上の存在の
誕生を避けられなかった
そしてそいつが真の太陽になった
諦めと共に受け容れて
まだ溢れるほどの愛が欲しいと泣く
希望が芽吹いたその陰で
それまでの光が色を失くす
気付いてくれないことをただの
愚かしさだとは言えなかった
愛らしくて憎い僕らの太陽
笑えばほらこの心にも光
もう僕の光は要らないの?
誰にも言えずに影を背負う
君がいなければ僕はいなかった
太陽は翻弄された命
君の光が僕を呼んでくれた
忘れないでと太陽は笑う
“影は何処に落ちた?”