始まり
人生の終わりそれは突然訪れる。
「いってきまーす。」
そういっていつものように家を出る。
「行ってらっしゃーい。」
今日はいつもの学校とは山で生物研究をすることになっている。生物が好きなわけではないが運動は好きだ。そしてできる方である。一時間二時間目といつものように授業を受ける。
そして山登りの時間いつものように足早に登っていく。いつもなれていても慎重に進むのだが今日は自分の中でもよくわからないがなにかが違った。まるで運命にそっていくようなそんな感じがした。そんなことを考えていると
「よっゴキッ」
鈍い音と共に足首から太ももにかけて激痛が走る。
「痛って」
そして次の瞬間ガタッと踏んでいた地面が崩れ落ちる。これもまたこうなることが決まっているみたいに
「うわぁーーーー!」
ゴリッっという音と共に頭の位置がおかしな方向に曲がり耳の辺りから血のような液体が溢れ出す。人間不思議なもの明らかに首が折れたあとも少しの意識はある。だかなにかがおかしい意識が長い普通なら即死なのに痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
「―――あ。。」
声を出そうにもしゃべれない。とにかく痛い。そしておかしいのが周りの景色が動いていないことだ。首が折れているので辺りを見回すことはできないが自分の目の前は動いていないことが確認できた。だがそれ以外なにもできない。
…「あーー。あーー。」
いったいいつまでこの状態なのだろう。しゃべることもできずとにかく痛い。本当に俺はいつも不幸だ。いつもなにかとトラブルがつきまとってくるまるで呪いかのように。昔からいまも俺は運が無さすぎる。俺には10才までの記憶がない。気づいたら特に不自由もなく普通に暮らしていた。だがひとつだけ覚えていることがあるそれは母との断片的な記憶。そして母がすでに死んでいること。俺は養子なのだ。母がなぜ死んでしまったのかは思い出せないがすごく悲しかった気がする。
お願いだ早く戻ってくれ。そう思いながら色々なことをを思い出していると辺りが目を開けられないぐらい強烈な光に照らされる。そして目の前にどこか懐かしい一人の赤髪の少女が現れる。その少女は美しいという言葉が似合いすぎるぐらいの綺麗な顔そしてブルーサファイアのような青い瞳を持っていた。そして彼女はこういった。
「遅れて本当にごめんなさい!」といまにも泣き出しそうな顔で…