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中節 謎の王

大変お待たせしてしまい申し訳ございません。今回は短いお話になります。

 真っ暗な暗闇が帝国の皇帝である私イリアの視界を遮っていた。

 くぐもった声を出しながら必死で手足を動かす。

 何か似て足の自由を奪われてるのか動けなかった。


(私はどうしてこのような状況に……)


 記憶があいまいで整理して思考をめぐらした。

 自らがどういう経緯でこのようなことになったのかをある程度思い出してきた。


(そうでしたわ。私はあの時襲撃を受けたのでしたわ)


 神聖皇国イルシアの騎士隊と思われる存在たちによる襲撃。

 我が国の待機部隊は一瞬にして壊滅をさせられたのを思い出す。

 あまりにも嫌なことを思い出してしまう。

 あらぶった感情が余計に拘束されることをプライドが許さず必死で拘束からのがれようとする。


「ようやく、目覚めたって感じかなぁ? ユークラシオン皇帝陛下」


 耳に聞こえてくる少年の声。

 聞き覚えのないその声に緊張が走る。

 怖気づいては皇帝は名乗れない。

 何処にいるかもわからない相手に牽制するように殺気だけは放った。


「おーこわいこわいねぇ。さすがは一国の主か。殺気はすさまじいな。大丈夫すぐ解くって」


 耳に聞こえたのは指を弾くような音。

 その後に私に何人かの存在が近づいてくるのを認識できた。

 私は危険を感じて必死の抵抗で暴れた。


「あー暴れないでよ。そうしたら拘束が解けないよ」


 身体がしばらくして自由になった。

 遮っていた視界にも光が戻る。

 急に視界へ光が差し込んだことで目がチカチカし始める。

 徐々に慣れてきたことでゆっくりと周囲の状況の光景が見えてくる。

 どこかの玉座の間のようだった。

 なぜなら、一目でわかるように目の前の玉座に座る少年がいた。

 白髪の嫌みったらしい笑みを浮かべる童顔の美少年。

 私を見下ろしながら何を考えてるのかわからないその面影の顔。

 私は抵抗で攻撃をするとかはしなかった。

 背後にいる彼を守る様にして控えた存在を微かに感じる。

 自らの拘束を解いた存在も今は自分の背後にいる気配を感じるのにその姿が見えていなかった。

 まさに今の自分はまだ捕らわれてるにすぎない。


「あなた誰ですの?」

「おや、君はこの僕を訪ねてやってきたはずじゃなかったのかい?」

「何を言っていますの?」


 彼の言っている意味が分からない。


「いや、正確には違ったかな。君は僕を殺しに来ただったかな」

「まさか、あなた……いえ、私の知っているイルシアの王は女性。あなたなはずがありませんわ」

「ああ、彼女か。たしかに表向きはね。でも、実際の王はこの僕ユーシェリードさ」


 謎の少年の一言にただただユークラシオン大帝国の皇帝である私は唖然とするのしかなかった。


「どういう意味か分からない様子なのも無理はないか。でも、説明する暇はない。早速本題なのだけどユークラシオン大帝国と僕は手を組みたいと思ってるんだ。どうかな?」


 衝撃の一言を彼は言うのだった。

次回更新はまだ未定です。早くても来週の土曜日以降を予定しておりますが待たせる可能性があります




申し訳ございませんが気長にお待ちいただけると幸いです。




本作品を読んでくださった方々様、少しでもこのような拙い文章の作品ではございますが面白いと感じてくださったならブックマークよろしくお願いします。

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