びっくり箱送付事件(前編)
犬山の元に一つのびっくり箱が届いた、犬山はおても驚いた、びっくり箱の裏には葉書が付いていた。
犬山「えっと......まだまだ終わらないよ、これはほんの小手調べさ......びっくり箱で小手調べって、一体何がしたいんだこいつは......」
犬山はびっくり箱を送った犯人に呆れているが、正直暇なのでこのおふざけに付き合ってみようと思う。
犬山「この葉書しっかりと送った場所が書いてあるじゃないか......」
馬鹿正直過ぎてもはや呆れるを通り越してしまったようだ。
犬山「この住所だと......コンビニ周辺のどこかか......」
犬山は早速コンビニに向かい、ついでにお菓子やらを買おうと考えていた。
犬山「コンビニってお菓子美味しいよなぁ......ついつい手に取りたくなるわ」
犬山がコンビニに着いたときコンビニにあのびっくり箱が山程あった、どうやらコンビニでも次々と送られてるようだ、店員曰く、確かにこの辺だが、そこは空家なので犯人が不明らしい
犬山「ってなるとここで調査が行き詰まるなぁ......犯人は何でこんなことをしたんだろう......」
店員「そういえば、そのびっくり箱作ってる工場この辺にあるから行ったらどうですか?」
犬山「なるほど、アポ取ってから行きます。」
犬山は工場側に予めアポを取るという探偵作品には中々見ないシーンを見せた。
犬山「今日はわざわざありがとうございます」
工場長「こちらこそ」
秘書が部屋に入り、お茶とお菓子を出す
工場長「おいお前!お菓子に和菓子はお茶と合うからいいが......切るやつがないじゃないか、名前忘れたけど和菓子切るやつ!」
秘書「申し訳ございません」
犬山(手で掴めば十分だろ......少し汚れるけど)
工場長「すいませんね、うちの秘書が」
犬山「いえいえ、大丈夫ですよ」
工場長「それでうちのびっくり箱が沢山送られたみたいですが......」
犬山「いいえ、沢山送られたのはコンビニみたいです、私の所は今一個しか来てませんが......もしかしたら沢山来る可能性もあります、ただまだ確証が無いんですよ、どのぐらい来るのか」
工場長「なるほど......頼んでもないのに来る......もしかして」
犬山「何か心当たりがあるんですか?」
工場長「うちの工場のマスコットキャラクターがいて、そのキャラクターはまるでサンタのようにプレゼントを沢山渡すんですよ、年中関係なく」
犬山「季節外れでしょえ、しかもそんなに貰っても普通迷惑になるのでは......?」
工場長「確かに、今回の話で分かりました、年中ではなく頻度を下げた方がいいですね、月1とかに」
犬山「月刊誌の付録的な感覚で行くんですか」
工場長「それでもいいでしょう」
犬山「はぁ......」
しかし、犬山は気付いてしまった、今回の事件犯人はプレゼントを渡す、つまり誰かがマスコットキャラクターになって、沢山びっくり箱を送っていることにだが肝心の犯人についてはまだ分かってはいない......
後編に続く