謎の数式行方不明事件
性転換探偵...それはひょんな事から性転換手術を受けた探偵による謎解き物語である...
ただこの性転換探偵ただ性転換しただけの探偵というわけでもないらしく...
性転換探偵が活動してる活動場所、それは東京都つくね町で活動してる探偵だ。
そんな探偵の元に一人の依頼人がやって来た。
依頼人「こんにちは、今日依頼に来ました大月真です、犬山さん。」
犬山「早速名前を明かして来るのか君は、もう少し引き伸ばしてもよかったんじゃないか?」
大月「知りませんよそんなこと、それで依頼なんですけど、僕の友達が一週間行方不明何ですよ、それでその友人について調査をしてほしくて......」
犬山「行方不明ってことは行方も分かってないのかい?ところでその友人の特徴っていうのはどういう感じ?」
大月「加賀石次ってやつなんですけど、特に特徴っていうのは無いんですよ」
犬山「それで加賀さんに関する情報で行方不明に繋がるような情報っていうのはあったの?」
大月「加賀に繋がる情報といえば......加賀から一通のメールが来たんですよ、それに返信しても返事が帰ってこなくて」
犬山「そのメールには何て?」
大月「メールには謎の数式があるだけで1+6という数字だけで......」
犬山「何故そんな数式を残したかは分かりますか?」
大月「それが全く分からなくて......」
犬山「私が考えるには、そのメールに加賀さんに関する何かがあると睨んでいるんですよ」
大月「関する何かって何が?」
犬山「私の推測ですが、この数式の答え......普通に考えれば七になりますよね」
大月「七ですか......加賀はそれで何を伝えたかったのか」
犬山「七といえばラッキーセブンが思い付きますが、ただそれだけではないとは思いますね。」
大月「そうですか......」
犬山「そこであなたの携帯を見せてくれませんか?もしかしたら見落としてるだけで何かヒントがあるのかも」
大月「携帯ですか?いいですよ。」
犬山「ありがとうございます」
犬山「まずは携帯の連絡帳を確認してみますね、最近の着信は......スーパー?わざわざスーパーに電話を掛けることってありますか?」
大月「それは加賀が行方不明になる一週間前になるまで働いていたバイト先ですよ、行方不明になる前の加賀のおかしな点が無いかとか、不振な行動をしてなかったかとか聞いてみました。」
犬山「そういうのは普通警察がすることでは?」
大月「そのスーパーって数年前に客の一人が夜の店内に不法浸入して、店員用の制服を着て夜の店内で商品棚にぶら下がって次々と商品棚を飛び回る映像をネットに公開してそれで電話番号がパンクしたから電話線を抜いたんだ、この電話番号は店長個人の物何だよ、だからプライバシーの権利で電話番号は警察には行ってないね」
犬山「なら何故あなたが店長の電話番号を?」
大月「僕と店長は近所に住んでいて、近所付き合いの流れでお互いの電話番号を交換することになったんだ、それで店長はその電話番号を仕事用と兼用してるみたいなんだ、外に漏れないように本当に信用できるお得意先にだけ商売のために教えてるんだ」
犬山「なるほど......それであなたが電話番号を、でもその下の履歴にそのスーパーの二号店の電話番号もあるみたいだけどあのスーパー一号店しかないよね?」
大月「それは店長が将来的に二号店を建てたいっていう願いがあるらしいからね」
犬山「出来れば私も店長に会ってみたいかな、実際に話を聞いてみればそこから謎が溶けることもあるからね」
大月「分かりました、今から電話してみます」
スーパー
店長「スーパーの店長の辛味柿太郎です、よろしくお願いします。」
犬山「それで加賀さんについて知ってることは?」
辛味「加賀くんはよく仕事をしてくれてました、加賀くんがいたお陰でこの店は安泰だったんですけど......」
犬山(バイトがいないと安泰しない店ってそれもうギリギリじゃねぇか......)
大月「確かに、加賀がいなくなってからやつれてませんか?」
犬山「そうなのかい?」
大月「そうですよ、前はあんな目の隈はありませんでした」
辛味「バレちゃった?最近寝不足でさぁ......やっぱりストレスが貯まっていたのかなぁ......」
犬山(バイトがいなくなると寝不足になるって絶対重労働沢山課せてただろ)
犬山「ちょっと待ってください、一つ思い付きました。」
大月「何を思い付いたの?」
犬山「犯人を炙り出す方法ですよ」
大月「いやいや、さすがにまだ誰かも分かってないんだからそれは無理でしょう、そもそも犯人って」
犬山「大月さんに送られたメッセージ......そこには犯人を炙り出す方法が載っている......そのメッセージを解読すれば解けます!」
大月「メッセージ......?あの数式か?」
犬山「あのメッセージを思い出してください、普通にやれば7ですがある点に気付けば一気に犯人に近づくんですよ!」
辛味「普通の数字だが......?」
犬山「ここには炙り出す......犯人に大きく前進出来る情報があるんですよ!この7......漢字にして書き順を見てみると......七は二つ......!」
辛味「2......?それが何だというんだ......?」
犬山「大月さんが依頼に来たとき、携帯の電話の履歴を見てみたら2に関わる物があったんですよ......辛味さん!あなたのスーパーの二号店と書かれた連絡先がね!」
辛味「何だと!?」
犬山「加賀さんはあなたが言ってたように優秀なバイトだったならこの二号店計画を知っていた可能性が高い!」
辛味「待て!たかがバイトがそのような計画を知ることは普通ない!」
犬山「普通はそうですが......あなたは違う、加賀さんのことをとても誉めていた!あなたは店長としてバイトをしっかりと教育しようとする愛情があった!すなわち二号店の話を話していても違和感はない!」
大月「待ってください犬山さん!急展開でついていけません!」
辛味「ぐぅ......!」
犬山「辛味さん!白状してください!」
辛味「分かった......すべて話すよ、加賀は知ってはいけないことを知ってしまったんだ、数年前このスーパーで起きた事件、実は商品棚に跳び移っていたのは私だったんだ......その映像を不覚にも別の店員に脅迫のネタにされてしまった!だから私はその店員を夜に私服で来るように連絡し、その間にこっそりやつを撮影して、その映像を加工し、全てやつのやったことにした、やつは辞めていったが、この間バイトを辞める前の加賀にバレちまってつい頭を殴っちまったんだ、それは反省して、二号店予定地、といってもまだプレハブ小屋しかない場所だが、加賀はそこにいる」
そのあと加賀は発見され、命に別状は無いことが確認された
数日後
犬山「辛味さん、久しぶりですね」
辛味「そうだな、殺人にならなくてよかったが障害に、名誉毀損に、詐欺に、沢山罪をおってしまったよ。」
犬山「そんな辛味さんにその罪を帳消しする方法があるんですよ」
辛味「え?何で俺をここにやったやつがそんなことをするんだ?」
犬山「所謂反省時間ってやつですよ、牢獄に入っても再犯を繰り返すやつっていうのは何度も居ますから私は探偵ですけど、皆からは性転換探偵って言われてますね、その設定生かしきれてないけど」
辛味「それで何をするんですか?」
犬山「それは新しい人生をスタートするだけですよ」
辛味「新しい人生?こんな犯罪者で太ってるやつに新しい人生しても無駄になりますよ」
犬山「まぁ、遠慮なく新しい人生を楽しんでください。」
犬山が話し終わった後辛味の体は急速な変化を遂げた、太っていた体は急に痩せ始めスレンダーな体型になり脂肪はまるで胸に吸収されたように女性のような大きな胸になり、尻にも脂肪が入り大きくなり、顔もクールな印象になった。
辛味「私は......?」
犬山「これで分かりましたか?私は性転換探偵って言われてますけど、自分が性転換しただけではなく、他人の性別も弄れるんですよ、ただ犯罪者限定ですけどね、この力で善行等をしてもらいたいんですよ、貴女の職業も、犯罪者(囚人)から美人看守にしますね、名前も辛味柿太郎から、静河葵にしておきますね」
静河「静河......?それが私の名前......?」
犬山「そうですよ、囚人をビシバシと指導し、クールに正しい道へと更正される若き更正師として活動してるじゃないですか」
静河「そうか......若き更正師......それは私......」
犬山「そうですよ、若き更正師さん。」
数日後都内某所の刑務所で元々スーパーの店長をしていた太った男とは到底思えないような美人の更正師がそこにはいた。