プロローグ
初めての作品なので、何が起こるかわかりませんが、暖かい目で見守って下さい。リアルからの読者様へ。予定より遅くなってしまい、申し訳ございません。
赤く赤く染まった血の海の中に佇む少女が1人。
8歳ぐらいに見えるその少女の小さな手の中には男の死体が握られており、よく見ると部屋の中の至るところにも死体が転がっていた。
少女は今はくすんでいるが、整えれば綺麗になるだろうと思われる金髪をしている。その前髪の間から見える目は綺麗な赤色と青色をしている。だが、そのキレイな目にはなんの感情もこもっていない。この世のものとは思えないほど整った顔立ちをしているがここではそれは釣り合わず、この場を夢のようなものにする。
と、その時、少女のちっちゃな手から原型を留めていない男の死体が放り出され、虚空に手が突き出される。
そして、幼いながらも妖麗な唇からしっかりとした口調で紡ぎ出される。
「我が契約したりし火·精霊王よ。我が命令に従い、出現せよ。『召喚·ア⃠ー⃠ニ⃠ト⃠ス⃠モ⃠』」
少女が言葉を発した瞬間、少女の周りが淡い青紫色に包まれた。そして、赤い髪の体長10センチほどの男の子が現れた。
「お呼び戴き、誠にありがとうございます、マスター。して、今回はどういった御用でしょうか。」
その男の子は恭しく振る舞うが、少女は相変わらず感情のこもっていないこえで、
「再契約よ。内容は改名。」
と答えた。
男の子は気にすることもなく、「承知いたしました。」と言っただけであった。
少女が右手を心臓があるあたりのところに、左手を上へ突き出して言葉を紡ぐ。
「火、精霊王ア⃠ー⃠ニ⃠ト⃠ス⃠モ⃠に命ずる。我が真名、ネ⃠ア⃠ロ⃠ー⃠ヴ⃠ェ⃠·コ⃠ン⃠タ⃠ル⃠ー⃠ア⃠を破棄し、新たにネ⃠ー⃠ヴ⃠ェ⃠ル⃠ド⃠ゥ⃠ー⃠ラ⃠·コ⃠ン⃠タ⃠ル⃠ー⃠ア⃠とせよ。」
『不可侵契約』
この瞬間、史上最強の生物が生まれた。その活躍は後世に残り、世界を変えていったという──。
はじまりはこの5年ほど前──。
誤字脱字がありましたら、ご報告お願いします。