徳島でみんな生きている10
徳島県、太陽が高く昇っている時間、セルたちはモンスターを狩っている。
「とおっ!」
「ギャァァァ……」
蛇型のモンスターはセルのキックで気絶した。
「やったのう!」
「セル、やったね!」
おババは蛇型のモンスターを解体して、食べやすい大きさに切っている間に、ゴブ平は野菜を切ってサラダを作っていると、セルがやって来て、
「ゴブ平、てつだおうか?」
「セ、セルが⁉」
ゴブ平はあり得ないと言う表情で驚いている事に、セルは不思議そうに、
「なんかへんか?」
「い、いや……じゃ、じゃあ、レタスちぎって」
ゴブ平がセルにレタスを渡すと、セルは笑って、
「まかせろ。やあ!」
怪力で丸ごと粉々にした。
「セル‼ ちぎるだけなのに~!」
「できたぞ! れたす‼」
セルが、粉々になったレタスを嬉しそうに見せていると、後ろからゴブ平は殴られた。
「セルはよくやったねぇ。——いつまでやってるんだい? もう出来たぞ」
「いてて…………。あっ……はい」
「めし!」
モンスターの焼き肉とレタスだったもののサラダの昼食を終えると、セルは走り出した。
「セル、どこに行くの?」
「ちゃんりなのところー! おやつ!」
「じゃあ、待ってよ! 一緒に行くから‼」
「ワシも行くのじゃ。何か儲け話があるかもしれないからのう」
「おババ……」
三人はバー・ルージュに向かった。
これが徳島県の日常だ。




