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四国でみんな生きている  作者: 山田忍
四国でみんな生きている10
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愛媛でみんな生きている10

 イヨの国マツヤマ、ユーリナの家にて、

「はっ! はあっ!」

 朝から庭で、ユーリナは剣術の鍛錬をしている最中だ。

「ユーサマ…………なんて強いお方なんだ……。私はまだまだだ……」

「ユーリナ!」

「?」

 ユーリナが門の外を見ると、弓矢を持ったフィリーが待っていた。

「フィリー、何か用か?」

「ユーリナ、闘技場に行かない?」

「闘技場にか? 構わないが、アイリスは?」

「ああ、今日は家族でサヌキに行くみたい。だから、ユーリナと二人で腕試ししようと思って」

「成程。では、支度をしてくる」

 ユーリナが家の中に入る途中で、フィリーは大声で、

「今回はジョンとエディも参加するんだって、そこは勝てそうな気がしない?」

「おいおい……フィリー、二人を甘く見るなよ」

 ユーリナが笑って言うと、フィリーも笑って、

「そうね」

 それから、数分後、

「待たせた」

 準備が出来たユーリナは走って自転車に飛び乗った。

「じゃあ、行こう」

 フィリーもユーリナの自転車の後ろに乗ると、ユーリナは漕ぎ出した。

「今日は、どれだけの強敵がいるのだろうな」

「さあ?」

 ユーリナは自転車を漕ぎながら、心の中では、

(闘技場と言えば……仮面の人物。来るなら来い)

「——どうしたの? ユーリナ、顔怖いよ?」

「——ん? そうか? 気にするな」

 二人は闘技場に向かった。

 これがイヨの国の日常だ。

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