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第七章‐天使(と?)

 

 

 食べ過ぎをしてしまうのをどうしたら止められるのか?

俺は別に体重が特に気になる、年頃の女子と言うわけではないが、健康的な問題で、この食欲という、中毒症状について、とても悩んでいる

これを解決する為に、あらゆる手を現在進行形で尽力しているが、中々うまくいかず、今の俺にとって最大の問題は何かと言われたら、これと答えられるだろう。


そんな、ある日のことである、俺がバイトから長い道のりを歩いて帰ってきて、親と一緒に住んでいる家に帰り、自分の部屋に入ると、そこに人がいた。


俺と相対する形で、腕組みしている、白いひらひらしたファンタスティックな制服の様なものを着ている、本格的なのでコスプレに見えない、

って服装のインパクトが強すぎて、自分の部屋に不審者がいるのに、あっけにとられて茫然としてしまっている。


「えー、まず初めまして、いきなり現れて不審に思われるかもしれませんが、不審に思わないでください、私は天使です、その証拠を今から見せます」


と、言って、目の前にある、ゴミの様な物を拾って、それを自分の腕におとして、それを透過させた。え?つまり、こいつは透明人間ってこと?天使?

俺はハッキリ言って、全然パニクラなかった、この状況を把握することに全力を働かせていたからだ、今の状況は、非常に危ういってことだけはわかった。

この正体不明の超常現象的存在、およそ人間とは思えない、今のを何かのトリックでできると思えない、だとしたら、こいつは人間以外の存在だ、

つまり、万が一にでも、こちらに危害を加えてきたら、簡単に殺されてしまうかもしれない、俺はそういう恐ろしさを心の奥で持ちながら返事をした。


「はい、人間でないってことだけは、わかりました、そして、何の用事でここに?」

「用事と言いますか、上からの命令なんですけど、あなたの食べ過ぎを止めるために、手を尽くせ、それだけの為に来たという感じでしょうか」

「なるほど、それでそれはどういったやり方で止めるんでしょうか?」

「それは、私の裁量にゆだねられているみたいですね、でも安心してください、できれば止めてくれ、程度なので、それほど性急に事を進めるような事でもありませんから」

「つまり、それほど、俺としても焦るようなことではないと思っていいんですか」

「そういうことになりますね」


ここまで、話して思ったが、この自称天使さん、すごく見た目が強い、背は女性にしては165くらいと高いし、目つきは鋭く、瞳が赤っぽいので吸血鬼っぽく見える。

それに、何より一番印象的なのが銀髪、ヴィジュアル的に非現実的すぎる、その外見と服装、これだけで、人間さを全く感じないのだ。


「ちなみに、私の姿は誰にも見えない、おそらく現代の科学で感知するのは不可能、だから、そういう事は安心してもらっていい」

「はい、それは俺も少し心配していたんです。それで、具体的にはどうやってやめさせるんですか?」

「私としても、無理やり止めさせるのも嫌ですし、貴方の為にもならないと思うので、初めは緩い方法で、例えば、貴方が食べ過ぎをしたくなったら、私が注意するとかそういう感じで」

「そんな手間をかけさせてしまっていいんですか?もし、俺なんかの為にそんな事をしてくれるなら、あり難いです、むしろ、それだけで、そんな事をしてもらうだけでやめれそうですよ」

「では、まず、その方法で行きましょう」


そして、その天使は、ベッドを指さして

「そこで、ちょっと寝ていいですか?」 とすごい事を言い出した。

「いや、それはまずいのでは?あと、天使さんはここで寝泊りをするんですか?」

「できれば、ここにいたいですが、というより、ここ以外に上から特に指定された場所がないので」

「それなら、仕方ないですねー、俺は別に気にならないんですが、場所的に天使さんがそこで寝てしまうと、俺の寝る場所が」

「それなら大丈夫です、端の方によるので、、、それに、私は私に触れる物を自在にコントロールできるので、そこら辺はお気になさらず」

「なるほど、それなら大丈夫そうですね」

「それでは、ちょっと頭を休めたいので寝させていただきます」


と言って、寝てしまった、それにしても、すごい事になった、なにより、天使や神とかいった存在が実存していた事が驚きだ。

どれくらい驚きかと言うと、自分の中で地動説が嘘で天動説が実は本当だよって言われたくらいだ。

それにしても、この天使さんが付き添ってくれるだけで、俺が食べ過ぎという行為を止められるだろうかと、考えてみたが、この人の人格次第だなと思った。

あと、この天使さん、全くの初対面の人の目の前で、よく無防備で眠れるな、それだけ、天使と言うのは強い精神性の、頭の持ち主なのかな、それともこの人の個性か。

それと、俺はどこで眠ればいいのだろうか、この人の横で、、、、まあいいか、その日はできる限りはなれて眠った、しかし、簡単に眠れた



次の日、目が覚めると、天使さんは、何気ない顔で椅子に座って、ボーっとしていた、普通に幻想的な光景、昨日の事がそう待とうとして流れた、

たしか、この人は天使で、使命を持って俺の前に現れた人である、え?まじで?夢だろwwいや夢じゃないから困る、と朝の変なテンションを発揮して目が覚めた。


「おはようございます」  「ああ、おはよう」

「天使さんも人間と同じく、睡眠が必要なんですか?」  「全く同じかはわからないが、必要なのは確からしい、現に昨日は眠かった」

「食欲とかは、どうですか?」  「食欲、、別に特に湧かないな、常に一定?常に満たされている?なんだろうなこれは、すいたと感じたら補給される感じかな

おそらく、上の方が調整しているのかもしれないな」 「へぇー、それは便利そうですね、でも食べたいって思いますか?」

「特には、食については気にならないな、私の場合だけどね」


と、こんな風に当たり前に会話しているが、家族に聞かれたら完全に独り言だ、しかも、かなり真面目な独り言、リアルでもある、聞かれたらちょっとまずいかもな、、、

「俺、これから、散歩しにいくんですが、どうしましょう?」  「私も付いていく事になるな、そのまえにすこしいいか」  「はい、なんでしょう」

「ウォークマンと、パソコンを見せてくれないか?コピーしたいのだが」 「コピー?コピーってどういうことですか?」

「そのままの意味ですよ、この世界で生きていくなら、そう言った物が必要でしょう」

「それもそうですね、でも、コピーできるなら、電気屋さんとかに行って、コピーした方がいいんじゃないですか?」

「それはちょっと禁止されてるみたいだ、だから、あなたの物をコピーの媒体にしたいのだが」

「ちょっと、待ってください、、、」

これは、すこしまずくないか、ウォークマンには女性の天使さんに聞かせられない、あれなあれな物も入ってるし、パソコンなんて論外だ、

「すこし聞いてもいいですか?」  「私は、この世界の一般常識もある程度以上は知っているつもりだよ、その上で貴方のパソコンを貸してくれって言ってるのは

ちょっと私の業務的にも必要な情報がそれにつまっているということだよ、つまり、貴方の持つ物の情報を得る為に、そういう機械媒体が少し必要なのだよ」

「うーん、でも、中身はすこし、女性が見るには不適切な物があるんですけど」

「それなら大丈夫だ、今すこし、全体を通して見てみたが、私が混乱するような物はなかったな」

「それなら、大丈夫そうですね、これです」 「どうも、ありがとう」


天使さんは、全く同じ物をコピーした、そして、それをじっと見つめて、「なるほど、貴方の記憶にある情報はアクセスが許可されてるので、このウォークマンとパソコンにある情報は

一度にほとんど、記憶する事が出来ました」

それは、すごい。てー軽蔑されるんじゃないかな、少し心配、でも、その前に精査して、特に軽蔑するような感じじゃなかったし、大丈夫なのだろうか、、、


「それでは、散歩に行くなら、行きましょう、上からもそう言われているので、ついていくことについてはご了承していただきたいです」

「そういえば気になっていたんですけど、その上っていうのは何なんですか?」

「私も詳しく知らないんですけど、簡単にいえば、神のコピーを私の中に入れて、常に監視されている感じですかね、監視というより指示かな?」

「神の指示、なんか、すごいですね」

「そんなことないですよ、神と言ってもコピーですし」


そして、俺は、ウォークマンを付けず、外をこの天使さんと歩く事になった、しかし、なんというか、本当に食べ過ぎを止めれるか、俺の奮闘は続く。


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