第四章‐死神が死神
「はぁーあい」
目の前にです系というのか、死神のようなファッションセンスの美少女がいた
「あれ、ここは」
「ここは地獄よ」
、、、え?つまり俺は地獄に落とされたということか?にしては目の前にいるのが天使のようなのはどうしてだろう、
などと俺が戸惑っていると、それに気付いたのか
「ああ、別に罪業深くて地獄行きって感じでここに贈られたわけじゃないわよ、あなたの場合はね」
「それじゃあ、どうして私はこんなところにいるのでしょうか?」
「それはね、あなたが死神候補として選ばれたからよ、正確にいえばほとんど死神に選ばれたといっていいわ」
「え?死神?私って普通の人間なんですけど、、」
「別に死神は特殊な何かじゃなきゃいけないってことはないのよ、死神としての能力に特化した人間が死神になるのよ」
「私のどこが死神として相応しいのでしょうか?」
「なにかって言われると説明しにくいんだけど、まあ一言でいえば精神ね」
「精神ですか」
「そうよ、精神、この場合の精神って言うのは、落差の激しく、多面性のある精神って意味なんだけど、
つまり、あなたは天使のような面もあるし、悪魔の面もあって、精神的動揺にも強い人間なのよ」
「それが死神の要件なんですか?」
「そう、あらゆる精神に接触しても揺るぎなく、自己を保つことができる、その上あらゆる精神を理解し、把握することができる
、死神として責務を全うするには必須スキルなのよこれが」
「それで私は死神に選ばれたと」
「ご明答、私はこれから仕事を共にすることになる、メイル、よろしく、それとあともう一人いるんだけど、今は仕事の最中みたいだから
あとで紹介することになると思うわ、彼女の名はイバル、よろしくしてあげてね」
「はあ、、よろしくお願いします」
どうやら、死神という職業に転職を余儀なくされたようだ、おそらく拒否することはできないのだろう、なら仕方がない
死神ライフを楽しむしかないのだろうが、一体どういうことをするだろう、まったく空恐ろしくないことばかりが思い浮かぶ
今は死神殿といわれる、建物に向かっているようだ
「すこしいいですか?」
「なんなりと」
「死神とは一体どういうことをするのですか?」
「死神の仕事は単純にして明快、罪の重い者、精神の汚れている者、そういった人間の精神、言いかえれば魂ってことになるのかしら
うーん、魂なんて実態は本来存在しないんだけど、まあそういった人間の精神の塊みたいな物を地獄と呼ばれる場所に叩き落とすのが仕事よ」
「それってどれくらい大変なことなんですか、やっぱり危険だったりするんですか?」
「仕事自体ははっきり言ってちょろいと思うわ、そうでないと死神には選ばれないし、
具体的に言うなら、一般的な会社に就職して働く程度の大変さだと、私なんかは感じているよ、死神株式会社みたいな」
「なるほど、あと何か特殊な技能や、身体的な特質なんかは必要なんですか?」
「技能は要らないけど、精神と肉体は常に万全の状態が好ましいから、摂生してもらうことになると思うけど大丈夫よね?」
「ええ、大丈夫です、摂生には慣れているので」
そんなこんなで死神殿についた、明らかに閻魔さま、その他諸所が牛耳っていそうな外観、恐ろしげな外観の寺のような、城のような場所だった




