第三章‐新しい朝が来たっ!!
今日も朝が来た、別にうれしいわけでもつらいわけでもない
「おはようお兄ちゃん」
いつもと同じように、おれの妹の由比が起こしに来た
「ああおはよう」
「なんで朝っぱらからそんなしけた顔してるのよ」
「お前はどうしてそんな朝っぱらからそんなに元気なんだか」
「そりゃ、お兄ちゃんの顔を見たら眠気なんて吹き飛ぶよ」
「お前は俺の恋人か?」
「ホントにそうだったらいいのになー、、、いやううんなんでもないなんでもない」
「、、、、、、、、、、」
実を言うとすでに気づいている、なぜかおれの妹はおれにマジで惚れているらしい、
おれはそれに気づかぬふりをしているが、妹がいつ積極的なアピールをしてくるか実は内心ひやひやしている
別に妹は容姿もよくて可愛いから彼女にするならこういう子もいいかなとは思うが、何せ相手は妹だ、論外にならざるを得ない
「まあ、これから学校行くから、朝飯を頼むよ」
「うん、わかった今日もよりをかけてるから楽しみにしててね」
「ああ、それなりに楽しみにしとくよ」
「それなりって」
そういって、由比は下に降りていく、
おれも着替えを済ませてから下に降りて行くと、そこにはできたての和風な朝飯が待ち構えていた
「はい召し上がれ」
由比がニコニコ顔で言う、おれは席について、いつもどおりの朝飯を食べて、いつもどおり
「すげぇーうまい、由比ってやっぱ毎日料理作ってるからまるでおふくろの味って感じなレベルにまでなってるよ」
と、由比が喜びそうなセリフを言うことも忘れない、適当に言ってるように思われないように毎日セリフを変えなければならないが
おれにとってはそれは大した手間じゃない、何んとなくでこういう台詞はポンポン出てくる性分なのだ
「うん~そこまで言われると照れちゃうなーでもありがとう、その言葉が聞けるだけで頑張って作った甲斐があるってものよ」
「ほんと由比が朝飯作らなかったら、まじで朝飯がコンビニの何らかになるところだから感謝してるよ」
「そうだ、お兄ちゃん、今日って学校どうするの?」
「学校か?もちろん行くぞ」
「そうじゃなくて、一人で行くの?」
「一人?いやまあ家を出るまでは一人だが、途中で渚と合流してそれから向かうことになるな」
そういうと由比の顔色が一瞬曇る、そんな顔はしないでほしいと俺は思う、だから
「最近仲が良くなってな、登校も一緒に行くことになったんだ」
「そうなんだ~、それじゃー私は邪魔になっちゃうのかな?」
「邪魔にはならないよ、由比が居づらいって言うなら話は別だけど」
「私は別にそんなこと思わないけど、お兄ちゃんにとって私は邪魔にならないの?」
「だから今言ったとおり邪魔にはならないよ」
「ちょっと聞きにくいんだけどきくね、お兄ちゃんにとっては私はいたほうがいいの?」
不安そうな瞳で見つめてくる、そんな顔されたら邪魔だなんて言えない、そもそも言うつもりもなかったが
「当たり前だろ、妹は普通兄と登校なんて嫌がるんだ、それなのに俺はまるでゲームの主人公な感じで、妹と登校できる権利を持ってるのに
わざわざ自分からその権利を放棄したいなんて思うわけないだろ、俺は由比がいたほうが嬉しいよ」
「ありがとう、それなら今日も一緒に登校していいんだね」
「ああもちろんともさ」
そしておいしい朝食を食べた後、俺は学校に向かう
「今日もいい天気だね」
「ああ、いつもどおり熱いけどな」
「そういえばお兄ちゃん?その渚さんってどういう経緯で知り合ったの?」
「経緯って言われてもな、、、なんか図書室で縁があってそれで話すようになったって感じかな」
「図書室かー、どんな縁があったの?」
「そうだなー確か好きな本が一緒らしく向こうから話しかけてきたんだよ」
「ふーんそうなんだー」
あーなんかすげぇー不機嫌そうな気分を内包してそうな雰囲気、由比はあまり心の中を表に出さないので予測するしかないが
「あ、いた」
角を曲がったらすぐ渚亜由美さんがいた
「おはようございます渚さん」
向こうも話しかける前からこちらには気づいていたらしく
「こんにちは隆也君、そちらの方は?」
「この隣にいるのは、俺の妹の由比、仲がいいから一緒に登校してるんだよ、でも俺自身はシスコンじゃないから安心してほしい」
「おはようございます、隆也の妹の由比です、、」
「隆也君にこんな可愛い妹さんがいるなんて驚きましたよ」
「はい一歳違いなんですよ、だから街とかだとカップルに間違われたりするんで困ってるんですよ」
「でも兄弟で同じ高校に入るなんて珍しいですね」
「まあ家からも若干近いですしね、同じような頭の出来でもあったんでしょうね」
「まあ頭の良さは後天的でしょうけど、家庭環境が同じっていう理由もありますしね」
「でもお兄ちゃんに勉強教えてもらったっていうのが大きいかもしれません」
「まあな、俺が教えたんだから俺が行くことになった高校に行けるのが限界だったのかもしれないな」
「そろそろ行きましょうか」
「ええ」
そして、学校に行くという行為が再開された
「お二人は仲がよろしいんですか、普通兄妹で登校なんてなかなか珍しいことのように思えますし」
「ええ、まあかなり仲がいいほうだとは自覚してますよ、まあ相性とかそういう問題なんですかねー」
「私の友達も兄貴のことが嫌いというか疎ましいとか思ってる人とか多いみたいですけど、わたしのお兄ちゃんはとてもそういう感じじゃないんですよねある意味不思議ですよ」
「俺も不思議に思うよ、普通これくらいの年になったら疎まれるもんだと覚悟してたのにな」
「まあ仲がよろしいのはいいことですよ、私も弟がいれば仲良くなりたいと思いますねー」
「渚さんの弟ですかー、なんかいいですねー」
「ふふふ、私の弟になりたいんですか?」
「渚さんの弟って、なんかいいですね、なんというのか、良い影響を与えてくれそうで」
「確かにお兄ちゃんには、ちゃんと起こしてくれたり生活習慣を監視してくれる人がいたほうがいいもんね」
「あれ、隆也さんは生活習慣が悪いのですか?」
「由比、俺はまじめな優等生ってことで学校では通ってるんだからそういう発言はNGな」
「ふふふ、まあそういうところで不真面目でも、根本のところでまじめなら私は許容できますよ」
なんかちょっとどきっときた、まるで俺は渚さんの恋人になる資格があるような気がその発言から読み取れて




