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第五章‐絶対のお嬢、東京駅、エッチなのは絶対駄目

 

 

「東京駅って、凄く複雑だから、みんな困っているでしょう。

 わたしの財閥で買い取って、みんなが使いやすくしましょうかぁ、その方がみなさんも喜びますでしょうし」


 群雲が馬鹿みたいな事いっている。

 東京駅で迷子になって、途方にくれた後の、その後の発言である。


「いや、それは不味いでしょう、やめときましょう」


「大丈夫大丈夫、だいたい一千億円くらいで大丈夫?」


「もう買う気満々! やめて!」


「なぜ貴方がそんなに必死なの?」


「いや最近、群雲様のお世話係みたいになってるし! 自分の責任にさせられるんですよぉ!」


「ふーん、それじゃ、しかたないわね」


 済ました顔に戻ってくれた。

 その顔をジッと見ていると、なんだか頭がやられて、無意識に手が伸びてしまった。


「ああ! なに! ちょ! え、エッチな事なんて駄目なんだからねぇ!!」


 手をシバキ落とされて、正気に戻った、後に土下座。


「貴方! また誘惑されましたわね! この下僕! 意志が弱いわぁ!」


 お叱りの言葉を受ける、それはそうだ。

 周囲の一般人に化けたSPの方々も、一瞬介入しそうになっていた。


「ごめんねぇ、」


「まったく、不埒なことは禁止ですのよ? わかって?」


 人差し指で変なポーズ決められた。


 自分は群雲様に、内心では群雲って言ってる、に遣えている。

 なんかいきなり下僕になって、と頼まれて、まあいいかとオーケーして今に至る。

 まあ僕の人生なんて、大して何もない、誰かに求められれば、いいよって簡単に発言するくらいには。

 だけど流石に、この群雲のヴィジュアルに心ときめいた、なんてのが一切無い分けない、だろう、おそらくきっと。


「はー暇、いつもの一発芸おねがい」


「ええぇ! そんないつものお願いっみたいなテンションで言われても困る!」


「貴方はいつも凄く面白いこと言ってくれるから楽しみ」


「ちょ! 自分にそんなスキルはありませんってぇ!」


「もう! なくてもやる! はいサン!!!」


「うわぁあああああああああ!!! サンバが三倍になってサンバサンバサンバ!!!!!」


「、、、、、さて、飲み物とってきてくれる? 朝から濃厚なワインが飲みたいわ」


「あ、はい、持ってきます、てか、朝から酒ですか」


「そうよ、悪い?」


「いや、そういうわけでは、全然悪くないですが」


「そう、貴方も飲む?」


「いや、未成年ですので」


「固いわね」


 群雲は沢山飲んだ、そりゃ浴びるほど。


「ああ、あっつい、あっつい」


「そうですか」


「貴方も飲みなさい、いい気分になるから」


「いや結構です」


「エッチな気分になるから」


「いや、エッチなのは駄目なのではなかったのですか?」


「偶にはいいのよ」


 紅潮した頬、いつもより何割かマシの色っぽい感じ、自然と手が伸びた。


「あきゃ! えぇええええ!!エッチなのは駄目なんだからねぇ!!!ぇええええええ”!!!!」


 ビターンと頬を引っぱたかれた、ちなみに遠くに望遠レンズの煌めきが素敵に瞬いた。

 

「うぇ、あの、えと、ごめんなさいぃ」


「わ、分かればよろしい。

 あと訂正、エッチなのは駄目、絶対駄目」


 鼻息荒くしている、いったいこの人、なにがしたいんだ。


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