第二章IF‐秩序の守護者たち
「世界のゆがみが、笑い転げている」
双眼鏡で奴を観察しながら、一人ごちる。
「世界は、無限に破綻し破滅し崩壊している、し続けている」
前提、この世界は混沌としている。
誰も救われない、そのような領域が、確かに存在している。
僕は、世界は秩序的であるべきだと、思う。
誰もが利己的でなく、滅私奉公し、神代の世界。
だけど、別に自我を否定するわけじゃない。
ただ、誰もが神の如き、そうあるべきだと思うのだ。
しかし、その困難さが、人間が神に至れない、ほぼ100%の事由なのかも、、、。
退屈は、人を混沌とさせる。
幸福や悦楽、欲望も、似たようなモノで。
神に近づけば近づくほど、人間は大きな退屈を感じるように、そう出来ている。
ならば、100%の神は、果たしてどれほどの退屈を抱えているのだろうか?
答えは、まさに真の無限大、だろうか?
そもそも、神は人間で無いから、退屈など感じないのだろうか? 分からない、分からない事しか、ない。
「はぁ、、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、、、」
無限大の無の時空間において、神は無限大の退屈に耐えられなくなって、宇宙を想像した、とする。
そして無限大の退屈を満たすために、無限大の宇宙のスペースが、あるとする。
だったら、神なんて何でもして、混沌だろうと秩序だろうと、退屈を満たす為に利用するだけ。
神を超越しなければ、いけない、なにが何でも。
秩序の盟主リリー・マリアだって、こんな事を考えているだろうか?
それに、どうやって神を超越するのか?
僕は、その為になにができるか? したいのか?
他の盟主級を滅ぼす手段は、果たしてあるのか?
「とにかく、秩序の領域を拡大させることは、できる。
僕に命じられたのは、およそ、それだけ、それだけしか、今のところはできない」
そう思いを一新改め、双眼鏡で踊り狂う、奴を見つめている。




