当日篇〈3〉生きねば。
ステファニー
「…………」
ロザリアさん
「…………」
ステファニー
「…………」
ロザリアさん
「…………」
ステファニー
「……飲み物、凍らせたのしか、持って来なかったね」
ロザリアさん
「……ええ」
ステファニー
「……意外と溶けないね」
ロザリアさん
「……ええ」
ステファニー
「だー! 早くゴクゴクしたいのに!? ちっとも溶けない! 予想外だよ!? アニキの忠告通り、水筒を用意すべきだった!?」
ロザリアさん
「フローズンドリンクなら溶けるまで飲めないから、一度に飲み過ぎなくて良いかも? なんて思ってたのですけど。考えが甘かったですね……」
ステファニー
「こ、これから来る人は! 普通の飲み物も用意しておこうね!」
ロザリアさん
「も、もう駄目ですわ。こうなったら、やはり殿下の、殿下のおしっこを飲ませて頂くしか!?」
ステファニー
「ま、負けないで! 人の尊厳を捨ててはだめだよ! 百合的には萌えちゃうけど! 姫君のおしっこ飲むメイドとか!!」
ロザリアさん
「で、でもタオルは持ってきて正解でしたね? これで日除けしないと、確実に倒れますわ……」
ステファニー
「体調確認! 体調確認を怠らずいこうね!?」