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準備篇4 備えよう、熱さに

 ステファニー

「ぎゅっとして……いいんだよ?」


 ロザリアさん

「なんですの、藪から棒に? 気持ち悪い」


 ステファニー

「そこまでいう!? 僕、クマのぬいぐるみだよ!? 可愛い可愛いぬいぐるみさんだよ!?」


 ロザリアさん

「でも魂は♂でしょう? しかも百合至上主義の変態処女廚。燃やして差し上げましょうか?」


 ステファニー

「ひどいよ! てか君は同類だろ!? ま、まあとにかく、暑い時期だからね。あんまりヒロイン達が僕をぎゅっ♪としてくれないから、寂しいんだよね」


 ロザリアさん

「百合の使者なのでしたら、素直に見守ってらしたら? 『我想う、ゆえに百合有り。しかしそこに我(男)、必要なし!』という金言も有りますし」


 ステファニー

「マニアックだね!? 濃ゆい百合姫読者しか知らないよ!?」


 ロザリアさん

「それも嫌なら、この方にぎゅっとして頂きましょうか♪ せーの、アニキさぁーん!!」


 アニキ

「HAHAHA、俺に抱いて欲しいのは、そのぬいぐるみベイビーかい?」


 ロザリアさん

「さあ、特別ゲスト! 作者の短編シリーズ『アニキの世界』から、アニキさんです! 説明は……『ガチムチ』。ふふ、これで充分ですよね♪」


 アニキ

「さあ、寂しがりのぬいぐるみベイビー! 俺の逞しい胸板に、甘えていいんだぜ!?」


 ステファニー

「アッー! 汗がぬるっと!? 汗がぬるっとぉぉッ!? 暑苦しいよーッ!?」


 ロザリアさん

「それにしてもアニキさんは海パン一丁で涼しそうですね? コミケもこれ位軽装の方が良いのでしょうか?」


 ステファニー

「すごく強引に本題に入ったね!? てか、海パン一丁は捕まるよ!?」


 アニキ

「HAHAHA、このスタイルは俺のように鍛え抜かれた肉体美が無きゃいけねぇゼ? ベイビー達には、ちと早いな! ここは大人しく熱中症対策をしておきな! 帽子、バスタオル等は必須だゼ?」


 ステファニー

「あれ、案外まともな提案? ほ、惚れちゃう!?」


 ロザリアさん

「ふふ、さすがアニキさん、百合廚さえもイチコロですね♪ ところで日差し対策なら、日傘はどうでしょう? 私メイドですので、イメージ的にも西洋風のとか」


 ステファニー

「おっと、日傘は危ないよ! 主に周りが! 数十万人が集うコミケだからね、カタログにも『人に刺さったり危ないのでヤメテ』と書かれてるよ!!」


 ロザリアさん

「あ、あら、そうなんですの?」


 アニキ

「そうさベイビー、だからバスタオルやスポーツタオルで日除けするのさ。あと、日焼け止めも忘れちゃいけないゼ? 俺のような黒光り筋肉が欲しいベイビーも、コミケの日に焼くのはやめときな! 命に関わるゼ?」


 ステファニー

「あと、水分と塩分の補給だね! これが生命線だよ! マジで毎年何十人、何百人と倒れてるんだから!!」


 ロザリアさん

「……え、初心者の私に、そんな怖い話しないで下さいな。地獄絵図が目に浮かぶんですけど?」


 ステファニー

「実際地獄だよ! 夏コミはね! 入場前だって、灼熱の屋外駐車場でアスファルトの反射熱に焼かれながら、長時間過ごすんだから! 鋼の精神力が求められる、過酷な戦場さ!!」


 アニキ

「そうだゼ、ベイビー? 軽い気持ちならやめときな! まぁ、初心者で、あまりお目当てのジャンルも無い奴は、少し遅れて来る方が賢明かもな。開場は10時からだが、午後はわりと並ばず入れるって話だゼ?」


 ロザリアさん

「で、でも、途中で列を抜けて、飲み物買って来たりも出来るのでしょう?」


 ステファニー

「入場列に関して言うと、8時半まではね! それ以降は列が動き始めるから駄目だよ! あと飲み物は事前に用意しておこう! 数十万人が集うコミケで現地調達なんて、無謀だよ!」


 アニキ

「冷たさを保てるような水筒がオススメだな! 去年は猛暑で、作者も、ペットボトル2本でも死にかけたようだが」


 ロザリアさん

「うーん、私のイメージ的には紅茶ですけど、やっぱりスポーツドリンクが良いのでしょうか?」


 ステファニー

「そうだね、塩分補給も命綱だから。塩飴とか梅干しとか、手軽に塩分補給出来るものは用意しよう!」


 ロザリアさん

「水分と、塩分補給……。はっ! 閃きました! 殿下の、美少女のおしっこを飲めば良いんですわ!?」


 ステファニー

「へ、変態!! 極大の変態だよ君は!?」


 アニキ

「おいおい、俺の汗を舐めるんでも良いんだゼ?」


 ロザリアさん

「ふふ、それは殿方に譲りますわ♪」


 ステファニー

「ひいッ! 舐めてみたいかも♪と思ってる自分が怖い!? さて、今回はそろそろ締めようか!」


 アニキ

「おっと、最後に一つ。夏コミの過酷さは洒落にならねぇからな! 体調的に辛くなったら、大人しく帰るか、救護室に連れていってもらえよ? 無理はするな!」


 ステファニー

「萌えも百合も、命有ってこそだからね! とにかく去年はヤバかった! その過酷さを知りたい人は『コミケ雲』で検索してみよう!」


 ロザリアさん

「コミケ雲!? なんですの、その禍々しい名称は!?」


 ステファニー

「人間の体から発散された汗や蒸気で、雲が発生する……そんな話、君は信じるかい? でも! そんな超常現象が起きるのがコミケ! 常識は通じないッ! 前回の話に戻るけど、カタログの諸注意をよく読んで、備えよう。いいね?」


 アニキ

「アニキとの約束だゼ、ベイビー?」


 ステファニー

「アッハイ。でも! その戦場を超えた先に、未知の楽しさがある! しっかり準備して、コミケを楽しんでね!」


 三人

「それではまた次回! カラダニキヲツケテネ(ネオサイタマ流アイサツ)!!」

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