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オタク大戦  作者: 三駄ー
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第一話 謎のメール

どうも!はじめまして!そうではない方は、お久しぶりです!駄人間と申します。


1ユーザーリレー小説、一番手は私がつとめさせていただきます。


さて、ここで注意です。

今回は少しホラー要素が含まれております。苦手な方は注意して下さい。


では、どうぞ!

オタク…それは1つの物に熱を持って接し、極め、愛する者の事である。


近未来、世界を管理する管理人格(コンピューター)がそのオタクに興味を持った。そして管理人格はあることに興味を抱き、オタク達にある(ちから)を配りだした…



数ヶ月後、[小田倉(おたくら)高等学校]ここにもオタクと呼ばれる青年達が…



2―O。ここはただでさえオタクが多いこの学校において、特に多い種類のオタク達が集まっているクラスである


「やっぱり将来はBMに乗りたいよなぁ」


「俺はセダンかな。」


「お前それ絶対ドリ車にするだろwww」



「今日のアニメ見た?」


「何時からのだし」「二時半からの3chの奴!今回は神回だったわぁ」


「やっべ、俺9chの再放送の方見てたわぁ。家帰ったら録画してある奴見よっと。」



このように自動車オタクやアニメオタク、他にも声優、重機、ネトゲ、鉄道、さらにはオカルトなんかまで多才に在籍している。だが、ここまで趣味の違う人間が集まるとクラスが何人かのグループに分断されてしまう。

この人とは趣味が合わない→なんか苦手→話が合わないと仲良く出来ない。

という具合に完全にジャンルごとに分断されてしまうのだ。しかし、このクラスには少し異質な青年がいる



「おはよーっす」


「おう!リュウヤスじゃん。お前将来乗る車種なにが良い?」

「う~む、俺はランエボVかな」


「割と渋いところ来るなwww」


「おーい、リュウヤス!今日の二時半の奴見た?」


「ちょっとごめん、また後で…。見たよ!3chも9chも」


「マジか。俺3chの方見逃したんだよ…」


「ワンセグで録画してあるから見るか?」


「マジ!助かるわぁ」


彼は龍川(たつかわ)康之介(こうのすけ)。友人からは苗字と名前の頭文字をとり、読み方を変えてリュウヤスと呼ばれている。

彼は完全に趣味が一つに絞られている者が殆どなこのクラスでは珍しく、「趣味が広い」人間なのだ。(故にクラスに生じている趣味の壁を唯一、全く気にすることなく話に入ることができるのだ。ついた異名は「クラッシャー」趣味の壁を破壊しまくる事からついたらしい。まぁ、この作品ではあまり関係ない事だ。)だが、彼にも特に好きな物というのはある。これは後程


「よぉリュウヤス!」


「おぉ工次(こうじ)じゃねぇか。おはよー」


リュウヤスに声をかけてきたのは友達の多い彼にとって、更に仲が良い「親友」である「運辺(はこびべ)工次」重機オタクである


「あぁ、おはよ。お前聞いたか?この地区にM7来るらしいぜ!」


「マジかよ!M7つったら最近完成したっていう重機。ショベルやダンプなんかの機能をほぼ組み込んであるっていう奴じゃなかったか?でも、何でまたこの辺に?」

「そう!そのM7!なんでも、この地区にデパートが建つらしくて、大規模な工事になるから使用する事になったんだと。具体的な場所はまだ発表されてないんだけど、決まったら一緒に行こうぜ!」


「う~む、日時は?」


「確か…5月の下旬になるって」


「あ~…じゃあパスだわ…5月はDCDの大会に出るから。」


「あ~…そっか、あの特撮のね。じゃあしょうがないか」


「あぁ、すまんな」


前記のリュウヤスの特に好きな物というのは、「ヒーロー」である。

特撮作品のヒーローに限らず、漫画や小説のキャラクターでも彼のヒーロー像に当てはまっていれば彼はヒーローとして扱う。

彼のヒーロー像とは、彼曰わく「自分の正義を貫く奴」だそうだ


キーン コーン…


「お、じゃあ放課後、いつもの場所()な」


「おう。」


2人は言葉を交わすと授業を受けるため、席へと戻った



あっという間に放課後


sideリュウヤス


俺は通い慣れた場所で、いつものドアに手をかけていた。

ここは俺が放課後に必ず向かう場所。工次の言っていたいつもの場所って奴だ。

この場所は学校からしばらく離れた場所、俺の友人の家の隣にある書斎である。書斎と言っても水道は通っているし、風呂も台所もあり、ガスを通せば普通に住める。それもその筈、ここは以前友人の父親が暮らしていた事もあったので、家同然なのである。まぁ、俺は放課後になるといつもここに来て、工次や、ここの所持者の友人達とオタク談義に花を咲かすのである。って、俺は誰に説明しているんだ?…まぁいい。俺は所謂「たまり場」に入ることにした。


ガチャ


「おい~っす。って、誰もいない?」


「いますけど?」


「うおっ!?びっくりさせんなよ柊也(しゅうや)!」


「まぁ気にしない気にしない。」


俺の背後から「ぬっ」と現れたこいつは癒医(ゆい)柊也。先程言った友人とはこいつの事だ。こいつの親は有名な医者で、その影響かこいつは生粋の医療オタクだ。

「っていうか、冴子(さえこ)もいるよ。」


「え?柊也1人じゃないの?」


「うん。ほら、あそこ。」


柊也が指差した部屋の角には、黒いローブ姿という中々個性的な私服で、なにやら妖しげな本を読んでいる長い髪の毛で表情が読めない俺の友人、「妖志(あやかし)冴子」がいた。因みに彼女はオカルトオタクである。


「…」


「うおっ、何時からいた?お前」


「最初から…」


「マジで?」


「嘘を吐く意味がない…」


冴子は相変わらず表情は見えない。だが、声色から微かに怒っているのが解ったが、謝るに謝れなかった。だって恐いんだもん……


「そんな喋り方しても可愛くないよ?」


「!? 読心術か…!?」

「何のこと?」


「いや…何でもない…」


「ごっめ~ん!遅れた!」


柊也が謎のオーラを放出している…!なんて馬鹿な話をしていると、部屋のドアを勢い良く誰かが開けた。工次である。


「おぉ工次!遅かったじゃん!」


「だからごめんって!」


工次が合流したことで、いつものメンバーが揃った。それからはたわいもないオタク話をする。因みに、こいつらとは高1のときから同じ部活だったこともあって、お互いの趣味を分かり合えるくらいまでになったので、他のクラスメート達みたいに趣味の壁をあまり感じない。俺はよく「感じなさすぎ」って皆に言われるけどな。


「お?そろそろ時間だ!幼稚園の迎えに遅れちまう!じゃあな!」


「おう。じゃ~な~」


工次には兄弟が三人おり、長男坊である工次は末っ子の幼稚園へ迎えに行っているのである


「それじゃ、俺達もお開きにしますか」


「俺は別に良いけど、妖志は?」


「私も、塾があるから…」


「そっか、それじゃお開きにしますか」


俺達は柊也の言葉で解散した。



side out


誰もいなくなった部屋で、柊也はスマホを取り出し、電話を掛ける。


「もしもし?…うん、じゃあいつもの場所で…あぁ。じゃあな。」


柊也はスマホの受信ボックスの、とあるメールを開きアイコンをタッチした。



再びside リュウヤス


「さぁて、5月のDCD大会に向けて戦略組むかな」

戦略を組むため、パソコンを立ち上げると、メールが来ていた。差出人は不明。


「誰かパソコン変えたのかな?」


とりあえずメールを開くと、奇妙な文章と、「YES」「NO」のアイコンが表示された。その内容は…


『オタクノチカラ、カイホウシタイ?』


「!?」


思わず俺は、そのメールが醸し出す奇妙な雰囲気に身体が固まってしまった。

なんとか身体を動かし、マウスに手を置きメールを消去する。


「な…何だったんだ…?今のメール…」


ピロリーン


「!? またメール?差出人は… ! さっきのメールだ!? 開かないで消去しよう…」


何なんだよ…これでもう一回来たら完全にホr「ピロリーン」やべぇよ…来ちゃったよ…


「今度はスマホかよ…ま、まぁ、あのメールじゃないかもしれないし?と、とりあえず、み、見てみるか…」


メールを開くと…


『オタクノチカラ…「ぎぃぃぃやぁぁぁ!」


マジでホラーだよ!シャレになんねーよ!


「おおお、落ち着け俺、と、兎も角メールを消しちまえば…アレ? アレ?」


消えな…い?

何で!?消去できない!?どーすんだよ!どどど、どうしよう!


「ま、まて、考えても何も変わらない…よし!寝よう!きっと疲れてるんだきっと!よし!おやすみ…」


………って寝れるかぁぁぁぁ!怖くて寝れねぇよ!あぁぁぁ!どうしよう!

お、落ち着け俺!ふぅ、ふぅ…と、とりあえず…


「気分転換に散歩にでも行くか…」





「いったい何だったんだ?さっきのメール…って、考えんのは止めだ止め!」


今俺は河川敷を歩いている。昼間は釣り人達が釣りを楽しんでいるが、夜になると、人気が全く無くなる。少し不気味である…ちょっと怖くなってきたな…


「早いとこ河川敷抜けようっ…と?何だ?今川の方で何か光ったような…」


その時、轟音が響いた。まるで機械で何かを掘削するような音が…


「何だ!?今の音!?…行ってみるか!」

好奇心に身体を動かされ、音のする方へ走った…





音のした方へ暫く走ると、広いキャンプをするような河原に出た。


「確かこの辺だったと思うんだけど…」


またもや川の方向から機械のモーターが駆動するような音が響く


「!?あっちか!?」


更に音のした方へ進むと、三人の男女がいるのを見つけた、だが…


「何だ…?これ…?」


明らかにおかしい。

何がって、まず服装がおかしい。

男の1人は右腕がドリルになっており、全体的に重機を想わせる黄色い装甲を、女は真っ黒なローブに所々紫色の鎧付いた物を纏っており、女は宝玉の付いた杖を持っている。2人目の男は白衣のような、医者を想わせる白い装甲を纏っている。

そして、女が杖から炎を発射し、ドリル男がそれを避け、ドリルの右腕で攻撃を仕掛ける。更に、医者男はそれを腕を組みながら見物している……


大事なのでもう一度言おう…


「何だ!?これ!?」




如何でしたか?

次話は三神のターンです。

こんな調子で行きますので、あまり期待はなさらない方が良いかもしれません。それでも読んで下さるという寛大なお方はよろしくお願いします。


感想等、待ってます。

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