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決断


彼女は書いた絵を次の日に学校にもって行きました。


彼女はお守りを持つように大切にその絵を抱えていました。


教室に入るとき、彼女の顔はまっすぐに前を向いてました。


その顔をみたとき、誰もが驚きました。


彼女の顔にはじめて笑顔があったのです。


昨日、光たちに見せたのと同じような笑顔でした。


その笑顔に光のような輝きを感じ、みんな一瞬、目を止めました。


彼女の耳元で、声がしました。


君がちゃんと人と向き合ったから、心が輝き始めたんだよ。


みんないま、君が持っていた光を感じてるんだ。


いまの君ならきっとみんなも同じように光らせることができる。


彼女は、小さく頷いて、

持っていた絵を教室の後ろの壁にはりつけました。


そこには公園から見た、街の景色がありました。


そこに人は描かれていません。


代わりに、街を包むようにキラキラとした光が点々とありました。


大きな雪が街一面に降っているような景色でした。


その絵をみんな、じっと見ていました。


絵を見て、誰かが微笑みました。


この街ってこんなにきれいだったんだ。


嬉しそうな声が聞えました。


幻想的な絵だな、この前はごめん。


絵を破いた子がそう言いました。


なんだか心が落ち着いてくるよ…


そんな声が所々から聞えてきました。


彼女が言いました。

この絵をわたしたちは覚えておかないといけないの。


このたくさんの光がこの町を、わたしたちを守ってくれてるって。


見えないところにもたくさんの光が輝いているんだよ。


その光を作り出すことは私たちみんなでしないとできないことなの。


みんなにも一緒に協力して欲しいんだ。


意思のこもった強い口調でした。


そこにはもう以前の弱弱しい彼女はいませんでした。



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