争いのあと
争いはやがて国と国との戦争に変わり多くのものが世界から燃えてしまいました。
洋服や大きな家、宝石やお金も消えていきました。
さらに大変なことが起こりました。
争いで燃えあがった灰が空までとどいて太陽をすっぽりと包み込んだのです。
世界から光までが消えてしまいました。
まっ暗な世界では、見た目は必要ありません。
みんな、同じまっ黒にしか見えないのですから。
ひとにとって、見た目のよいカラダもなんの意味もなくなりました。
洋服や大きな家、
宝石やお金をなくし、
見た目のよいカラダをなくしてぼう然としていたひとたちは…
自分のカラダの真ん中からかすかに出ている光に気づきました。
どの光も弱弱しいものでしたが、確かにカラダから出ていたのです。
その光は、自分の感情の変化によって、光り方を変えているようでした。
まるで自分のココロの動きのように。
うっすらと輝く彼らの向こう側で、大きなまん丸の光の集まりが見えました。
そこは、カラダにコンプレックスを持っていたり、貧しくてぜいたくなものが買えなくても、必死に生きていたひとがひっそりと暮らしていた場所でした。
その場所を眺めながら小さなココロの持ち主たちは、生まれてはじめて後悔をしました。
丸裸にされて、光っている自分のココロがとても小さく、形もでこぼこで醜いものだったからです。
まわりに見えないように隠そうとしても、ココロは常にさらけ出されていて、まとう服も、もうどこにもありません。
見えるものだけが大切な世界で、自信満々に生きていたひとはすっかり自信をなくしてしまい、動かなくなりました。




