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わたしも生徒
いま、この世界では当たり前である『ひとの形』
それは当時、ココロと呼ばれていました。
ココロはもともと、カラダというかたまりの中に包まれていたのです。
きっと大切なものだから、神様がそうしてくれたのでしょう。
だけど目に見えないのをよいことに、誰もあまりココロを気にしなくなっていきました。
ひとはココロを美しくすることを、なまけるようになりました。
気がつくと、デコボコにゆがんで、小さくしぼんだココロを持つひとばかりになっていたのです。
ただ、今と違ってその形は見えませんから、誰もそれに気がつきませんでした。
ひとはココロのことなど忘れて、
見た目のよいカラダ、
きれいな洋服や大きな家、
きらきらと輝く宝石や、お金…
といった見えるもののことばかり考えて、欲しがるようになりました。
だけど残念なことに、見えるものに、これで終わりという限界はありません。
ひとは何かを手に入れると、また別のものを見つけて欲しくなりました。
欲しい、という気持ちはどんどん大きくなっていき、ついには自分の中では我慢できなくなりました。
他のひととの間で、欲しい、という気持ちがぶつかりあうようになりました。
いろんな場所で、争いがはじまってしまいました。




