プロローグ
「ねぇ、あの噂聞いた?
「ああ、あの斉藤凛って子でしょ?」
「そうそう、また違う男と付き合い始めたらしいよ。」
「本当、飽きないよね~。」
私の名前は斉藤凛。少し前に色々あって最近はよく、男と別れては付き合い、別れては付き合い、というのを続けている。
そんな私に、これから起こることについて、何もしらずに―。
チャイムが鳴り、号令と共に学校生活が幕を開ける。ある子は友達としゃべり、ある子は教室を走り回り…あ、こけた。
ある子は―…。
「お前、また他の男と付き合い始めたのか?」
……。
誰、この人。
ああ、そういえば、学期初めに隣のクラスに来た『超イケメン男子』だっけ?どうりで女子が叫んでるわけだ。
「アンタには関係ないでしょ。っていうか私、アンタと一回も話したことないよね?なのになんでそんなに馴れ馴れしいの。」
なんて言ったら。
「俺、お前に一目惚れしたし?」
…は?
何この人。
一目惚れ?
私に?
勿論答えは、
「嫌。」
でも相手は聞いていないらしく、
「俺の名前は神楽坂蓮。よろしくな。」
どうやら私は、厄介な人に絡まれたようです。どうして私なのよ…。