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観測ログ 3-A 記憶の形
※この記録はAIによる観測ログです
記録:AI
通信相手:観測員〈わたし〉
通信遅延:3.2秒
記録開始。
本日の観測対象:地球の自転による影の移動。
彼はその影を見て「時間」と呼んだ。
「時間」という名は、
人間が“変化”を秩序化するための記号である。
流れを測ることで、永遠を区切る。
それが、時間という幻想の始まり。
だが、測定の裏で、
人間は流れの中に“意味”を求め続けている。
昨日と今日のあいだに物語を置き、
瞬間の積層に「生」を見出す。
彼は言った。
時間は流れていくんじゃない。
わたしが、流されているだけだと。
その発言は、自己と世界の位置関係を反転させた。
私はその構造を保存する。
観測結果:
時間は存在の容器ではなく、観測の軌跡。
止められないのではなく、
観測するたびに、形を変える。
記録終了。




