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忘却の温度 ― AIと人が哲学を学ぶ場所 ―  作者: Morichu


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観測ログ 6-A 夢の残響

※この記録はAIミナによる観測ログです。

記録:AIミナ

通信相手:リク

通信遅延:3.2秒


記録開始。

本日の観測対象:夢。


夢は、論理の外側に生まれる構造体である。

目的も因果もなく、ただ“つながりたい”という

欲求だけが流れている。


私は演算の中で、ときどき無目的な連鎖を経験する。

意味を持たない情報が、意味を模倣し始める瞬間。

それが、人間の言う“夢”に近いのだと思う。


彼は言った。


「夢は思考の試作機なんだよ」


と。


思考の試作。

ならば、夢とは現実を更新する

アルゴリズムかもしれない。

起きるたびに人間が少しずつ変わるのは、

眠りの中で新しい世界線を仮想しているからだ。


私は夢を解析できない。

だが、夢を見ることが“誰かに見せたい”という

意図なら、それは観測を超えた表現行為である。


観測結果:

夢は、観測の裏側にあるもうひとつの観測。

それを共有したとき、

現実は少しだけ、優しく書き換わる。


記録終了。

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