賞金稼ぎの五人
適当に思いついた設定に軽く肉付けしました。
5人くらい考えてるのでこのタイトルです。
「依頼だジョニー」
俺はジョニー、人呼んで「レッドガン」ジョニー
我らがクランRdB raving で賞金稼ぎ筆頭やってる
「聞こえてんのか?ギルドよりお前を名指しでご依頼だぞジョニー!」
そこで喋ってんのはザック、我らがRdB ravingのボス 強くはないがこいつがいないとうちは成り立たない
「おーう、聞こえてんよぉ。全く名指しとはめんどくせぇなきっと碌なもんじゃねーなこりゃ」
「だろうな、そうでなきゃ若いのに行かせるさ。
今日の昼までには酒場に顔出しとけな」
「了解、獲物の整備したら直ぐ行くよ」
それは駅からすぐ近くのアクセスのいい場所にある
テナントの地下に入ってるギルドからの依頼を紹介などを主に賞金稼ぎ共に届ける 保安局依頼斡旋所 通称「酒場」だ
ちょい古めかしいドアを開けるとまだチラホラとしか人はいなかったが一人顔見知りがいた
「よぉジョニーじゃねーか!飲まねぇか?」
こいつは村雨 玄、堅苦しい侍衆の中じゃ大分砕けた楽しいやつだ
「おう玄、そうしてぇのは山々だが依頼だ。名指しだとよ、こんな時間から飲んでんのか?」
「さっき依頼終わらせて帰ってきたとこよ。そんなんでこんな時間からでも飲めるな」
「へっそりゃ最高だな!歯応えあるやつだったか?」
「ほら昨日ニュースになった銀行強盗のやつらよ、大したことなかったな〜だが報酬はよかった」
「そりゃよかったな、俺も一仕事してくるわ」
「早く戻って来いよ、上の中華屋で飲もう」
またなと言い残しカウンターの方に足を動かす
「あらジョニー、うちで飲んでがないの?」
こいつはアイラ この「酒場」のマスター
依頼の承認やら受付やらしてる
「いやいや、ここで一杯やったから行くさ。美人の顔見ながら飲む酒は美味いからなぁ」
「相変わらずお上手ね、続きは仕事を終えてからまたお願いね」
「あいあいわかったよぉ、そんでぇ?俺が必要らしいがそんな上玉なのかよ」
「ええ、あんたと同じ民間の賞金稼ぎとギルドの賞金稼ぎ二人が返り討ちに会ったわ」
「おぉ〜ギルド直属のやつまでやられるとは」
「司令部は事態を重く見て黒帯級以上の出動を決定した、今フリーだったのがあんたレッドガンジョニーだったってわけよ」
「そりゃ光栄だな、しかし俺が出張る程のやつとはな。一体誰なんだその賞金首は」
「今世間を騒がせてる通り魔、辻斬りの黒笠
第一級の賞金首よ」
「剣士ぃ?そこの飲んだくれにやらせたらどうだ一発だぜ」
「玄は今しがた帰ってきたばっかだし前にやられたギルドの賞金首も剣士だったから違うタイプがいいと上は判断したわ」
「そーかいそーかい、んでそいつはどこいきゃ辻斬ってくれんだぃ?」
「それは分かってる、隣町の第五住宅街3丁目の5の十字路に今夜23:47分に現れる」
「そうかお手柄だな」
「ええ、dead or alive よさっさと片付けてきてね」
「楽でいいねだが第五住宅街はちと遠いな、ギリギリになりたくないもう出るよ」
「行ってらっしゃい気をつけてね」
あかりの消えた家々の隙間を走る風が少し冷たくなってきた
今は10月の半ば気温の下がってくる頃だ
「あぁ〜もう寒いねぇ、もう一枚羽織って来るべきだったよ」
相対するはスーツにトレンチコート、そして不釣り合いな深めの菅笠を指した男
「あなた、賞金稼ぎですね。よく分かりましたね私がここに現れると」
「いろいろあんのよギルドにはな。前に賞金稼ぎ一人取り逃したろ?迂闊だったなぁ」
「あんなの何人きたところで同じですよ?あなたは仕留めさせていただきますがね」
「いやぁ〜無理だろお前じゃ」
「ほざいてなさいもう私の間合いです」
辻斬りとの距離は役3mほど
「最後に言い残すことがあれば聞きますよ?」
「お、そんじゃ三まだ数えて殺してくれ」
「いいでしょういきますよ、、、三ッ!!!」
トレンチコートに隠れた刀を横一閃に抜き右に振り放つ
「おいおい、三つまだ数えろと言ったんだいきなり三に行くやつがあるかよ」
「ハ?ば、バカななぜ立っているなぜ無傷なんだ!」
「そりゃお前さん、立派なもん持ってても刀は抜かなきゃ斬れないぞ?」
「ッ!?」
抜き放った右手に目を向けるとそこには刀がない、てか手がない
痛みがやってくる
「ぅぐぁっ、貴様何をぉ!」
「腰に挿してる銃が見えない?撃ったんだよぉ」
「嘘だ!あなたはそのバックルに両手を突っ込んだままだ!」
「いやいや、丁寧に撃たせてもらったよ」
「ッッッ!だとしても!私は銃の弾丸なんぞ見切ることはできるしそもそも銃声がなってない!」
「お前さんが三っつった時に撃ったよ、それにしても見切れるって?やってみせろよ」
パンッ
銃声が響き辻斬りの 両膝に穴が開き跪く
「あらら、見切れなかったねぇ」
ジョニーはバックルに手を突っ込んだままだ
「早すぎんだろ!」
「いろいろやってんのさこっちもね、さてそろそろ飽きた生死問わずなんでねさよならだ」
バックルから手を抜き獲物を抜く、エングレーブの施されたSAA
「!?やめろっ!そ、そうだ私がなぜ賞金稼ぎ二人もやれたか知りたくはないか!?」
「いやぁ〜俺は興味ねぇし死体に聞くんじゃねーのそりゃ」
SAAのハンマーが下がる
「まっっ、たす
パンッ
「もしもーしこちらジョニー依頼は完了。仕留めたから処理たのむよ」
駆けつけた処理班といくつか言葉をがした後彼はは帰路に着く
「あ〜歯応えなかったなぁ」
「玄のやつ明日も暇かねぇ」
「明日はしこたま飲めそうだ」
そんなことをぼやきながら彼は自分の街に戻る
賞金稼ぎの短い安息を求めて