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第13話 棋士は特急で潜る

誤字報告をありがとうございます!

また見つけたら宜しくお願いします。



 次の日、圭はまたダンジョンへ潜っていた。ギルド長の話では変換期まではしばらくの猶予があるので、今のうちに強くなる必要がある。


(地下10階までの地図と回復薬を貰っておいたし、回復薬も初めて使うがないよりはいいだろう)


 地図を貰う時に蒔絵さんと言う受付嬢に驚かれたが、すぐ切り替えて渡してくれた。ちゃんと自分が『特殊探索者』になったことを通達してくれただろう。


「まずは地下7階へ行くか」


 本当なら金稼ぎでしばらくは地下6階に留まるつもりだったが、特典に給料も含まれていたし、変異種が落とした魔石が結構な額をしていて、使った分の金額は回収出来ていた。


(地下7階の魔物はマッシュマン、スモールディア。スモールディア、マッシュマンを数体ずつ探して倒すか)


 名前からわかるように鹿とキノコの魔物であり、スモールディアは角に、マッシュマンは胞子に警戒だ。


「まぁ、マッシュマンは動きが遅いから近付かずに遠距離で攻撃すればあっさりと倒せるんだよな」


 先に出会ったのはマッシュマンの方だった。マッシュマンがこちらに気付く前に斬撃を何回か飛ばすだけで倒せた。


「スモールディアはパーティなら1人が盾で突進を受け止め、止まった瞬間に他の人が攻撃をするらしいな。俺は…………こうだ」


 次はスモールディアに出会い、まずは動きを止めないと素早い動きで隙を付かれて角で大怪我をしてしまう。

 ソロである圭はパーティのようなことは出来ないが、やりようはある。


「『暴虐の樹根』!」


 根へ命令は攻撃ではなく…………捕縛だった。根はスモールディアへ絡みつき、動きを止めた。角さえ封じれば、近付いても怖くはない。


「根は捕縛にピッタリだったな」


 側面から何回か剣やナイフで斬り付けて10秒以内に倒した。


(これでマッシュマンとスモールディアを倒した。階段へ向かう途中に何体か会えるだろうし、そのまま向かうか)


 地下8階へ向かう階段まで何体か倒しながら、次の魔物のことを考えていた。


(地下8階の魔物はスモールが取れたボア、更にスパイダーか。虫の魔物は初めてだな)


 圭は別に虫は苦手でもないが、生命力が高いから面倒そうだなと思った。


(ん? ここも探索者が多いな?)


 探索者の目的がスパイダーとは思えないから、消去法でボア狙いだと判断したが…………


(ありゃ、ボアを見つけても無視? つまり、スパイダーか……? 虫の魔物を自分から進んで倒そうとするなんて珍しいな?)


「いたぞ。いつも通りに動くぞ!!」

「「「おう!」」」


 4人パーティがそれぞれの役割を持ち、スパイダーが放つ粘液の糸を1人の男性が盾で受け止め、槍を持った男女が3人で突き刺すと言うシンプルなやり方だった。


(槍はボアには相性が悪いから避けたんだな。そのパーティなりに倒し方を見付けているみたいだが…………)


 スパイダーはドロップアイテムが良いのかと気になったから聞いてみたいが、教えてくれるかわからないから壁の角に隠れて盗み聞きをする。パーティはスパイダーを無事に倒し、ドロップアイテムを確認する。


「残念! 普通の糸だったよ〜」

「クソー!」

「しょうが無いよ。たまに普通の糸ではなく、綺麗な糸を落とすけど5回に1回落ちれば良い方だよ」

「次だよ! スパイダーは気持ち悪いけど、お金の為なら我慢よ!」


 綺麗な糸を狙う為にスパイダーと戦っていたようだ。今回は今日で地下10階へ向かう予定だから、ドロップアイテムのことは聞いてなかった。


(成る程。他のパーティもそうなら狩らずに地下9階へ行くか)


 お金に困っていないから、無理に戦わなくてもいいかなと思い、スパイダーを見つけても無視することにした。さっき、スパイダーの戦いを見た感じ、粘着の糸に気を付ければ楽に戦えると判断した。ボアについてはスモールボアとビッグボアの中間で攻撃方法は変わらないと聞いているなら戦わなくてもいい。

 魔物を無視して、地下9階に降りる階段へ向かったーーーー







(地下9階はロックゴーレム、ブラッククロウだったな。ロックゴーレムは弱点が剥き出しだから、わかりやすいけどブラッククロウは素早いらしいな)


 先に出会ったのはブラッククロウだった。見た目は普通のカラスのとほぼ変わらないが、爪は鋭くてナイフのと変わらない切れ味があるようだ。

 実は、このダンジョンで怪我率が高い階層はこの地下9階なのだ。2〜3メートルはあり、強力なパワーを持つロックゴーレムと素早い飛行に鋭い爪を持つブラッククロウを相手に無傷で勝てる初心者はほぼいない。普通なら単独でいるが、運悪く一緒にいる時に出会えば地獄だと言われている。


「とりあえず、やってみるか」

「カーー!!」

「速いが、厄介なのは回避力か」


 まず剣とナイフで斬りかかるが、当たらない。次は…………


「これはどうだ! …………当たらないだと!?」


 『香車の激進』で5発の連撃で斬撃を飛ばすが…………当たらない。


「ッ!」

「カーーーー!!」


(チクッとしたが、痛みはほぼ無い。しかし、スモールキャットのように服の心配が出るな)


 良い切れ味で腕を狙われたとこが綺麗に斬れていた。皮一枚を切られ、血が少し出ている。


「………………これしかなさそうだな」


 飛行している魔物には先読みしにくいので、待ちの構えでまた攻撃を受けてーーーー




 カウンターだ。




「カァーー!!」

「ッ、ここだ!!」

「カァ!?」


 爪は篭手で受け、返しに剣で斬る。攻撃した後では避けられなかったのかまともに受けていた。


「カ、カァー!!」

「まだ動けるみたいだが、そのダメージなら上手く飛べないだろう!」


 まだ地面に転がっているブラッククロウを剣で突き刺した。煙になり、黒い羽根が落ちていた。


「羽根が何に役立つか知らないが、拾っておくか…………おっ!」


 ブラッククロウを倒したことで『大樹魔法』がレベル2になった。周りを確認してから、何が使えるか確認をするのだったーーーー







続きは明日の7時に投稿します!

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