危機回避
公園に戻る途中にパトカーを見た。優愛はまっすぐ前を見ていったんだ、裏から公園に入って、とある河原ににげてって。妹を守る姉の顔をした私に伝えた。だから、私は私の任務を全うする。たとえ追手が来ようとも、今度は私が2人の姉になる番だ。
「奏、波留には何も伝えないで。」そう言い残して彼女は公園へと歩いて行った。
「波留、來、荷物まとめて。優愛の分は置いておいて。」今度は私が“お姉ちゃん”になる番だ。
「お姉ちゃんは?私たち何処に行くの?」波留には事実を話さない。
「ホームセンターこれからの生活に必要になってくるものを買いに行ってる。私たちは)原に行く。」こんな意味のない嘘信じてくれなくてもいい。ただ、警察に四人だと悟られないことが重要。ここは警察があまり来ないところらしいし、きっと通報があったんだと思う。そう言い聞かせるしかなかった。
「奏ちゃん!準備オッケーだよ!」
「波留も!」二人とも準備は出来た。よし、出発だ。
二人は仲良くお話をしている。波留は何も持っていないし、來も大したものは持っていない。殆どは優愛の物だから。私の任務はこの子たちと無事河原に行くこと。それだけを考える。それ以外は一度頭から排除する。そう。コンクールの時のように。
「ねえ、奏ちゃん。優愛姉大丈夫かな。」
「大丈夫だよ。優愛だもん。」そう、大丈夫。優愛ならできる私は來の言葉に返答するように私自身にそう言い聞かせた。
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さっきから二人の様子が変。この辺りにはホームセンターなんてなかったはず。それに、なんで急に場所移動するのかな。
「來ちゃん、なんで場所移動するの?」好奇心には勝てない私は聞いちゃった。そのあと、來ちゃんの顔がこわばってるなんて知らずに。
「ずっと公園にいると危ないでしょ?だから、こうやって、場所を変えるの。」そう教えてくれたのはずっと手を繋いでいてくれる奏ちゃん。あの公園殆ど人来ないよね?お話の辻褄が合わないからこれは聞いてはいけないことなのかなと考えてしまう。でも、奏ちゃんはままが、起こるときみたいに叫ばないし、怒鳴らない。それより、笑いかけてくれる。心が温かくなる笑顔で。
「ついた。」携帯のナビを見ながら奏ちゃんがそう呟いた。
「奏!」後ろから誰かの声がする。お姉ちゃんだ!
「お姉ちゃん!」あれ?ホームセンターに行ってた割には荷物が少ない…?
「波留、いい子にしてた?」お姉ちゃんは気づいてないかもだけど、目がまだ動揺してるし、汗もかいてる、それにホームセンターでモノを買えるほどお金を持ってるとは思えない。やっぱり変だよ。ねえ、ほんとは大人になにか聞かれたんでしょ?
「お姉ちゃん、なにかあった?」ほら、急に眼が揺れ始めた。
「な、にも、ない、よ?」嘘だ。なんで隠すの?
「お姉ちゃん。私ももう9歳になる年だよ。隠さなくていいよ。」思い切って伝えてみたよ。
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波留に言われて気づいた。波留も小さな子供ではないこと、波留に気づかれているぐらい動揺していたこと。そして、私たち三人とも嘘は得意ではないこと。
「ごめん。波留。これからは毎日寝る場所を変える。警察がもう追手を放ってる、いつ見つかっても文句は言えない。波留には少ししんどいかもだけど、許してね。」それでも波留は出会った時とは真逆の凛とした目で私を見たそして、「私がそれぐらいで泣くと思ってる?」そうけらけら笑ったんだ。ごめんね。本当はつらいよね。
2021年06月16日
毎日安い食べ物探して、ケイサツから逃げて、雨風が凌げる場所を探し、知らないうちに誰かが居なくなるなんて事がないように夜は1時間も寝れてない。私が決めたことだけどやっぱりしんどい(笑)
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