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虎だ虎になるのだ

手から雨女を解決するにはそれしか無いという父の言葉を信じ、再度自分の体を鍛えることにした。

いくばくかの真実と、そこはかとない策謀の匂いを感じながら、裏の山にこもり、体を鍛える。

走り込みに始まり、滝行とかなんか関係のないものもやった気がするけど、こうなればヤケである。

「精神と肉体を整える」を信じて、ついていった。

それが24h休むこと無く続いたのだ。

ふつーは壊れるが、絶妙なタイミングで休みを入れ、魔法で強制的に回復とかよくわからない。

しかもここは時の流れが遅いって父さん何者?

そもそも疲労を取る魔法なんてあったっけ?死んで灰になる直前に回復。でも、なんにも考えないで体を動かすって楽しい。

かわいそうに、あまりのハードトレーニングに思考まで筋肉になりつつある。。

そんな感じで、私の肉体は着々と改造されつつあった。


「父さん、ホントに全力でいいの?」

「良いぞ。やってみろ」

一応構えを取る父さんに、拳で空を撃ち抜くと同時に雨を発動させる。

「あぁ、届かなかった」

ヘナヘナと飛んだ雨は無念にも地に落ちる。

「最初はそんなもんだ。そのうち届くようになるだろ」

カカカと笑う父。

「でも、これって武道の型って奴だよね。これはどういう意味があるの?」

「放出、止めるを繰り返しと正拳を放つのは相性がぴったりでな。昔を思い出すだろう?」

昔は放水車くらいの圧で出せたもんだという父に、

「いや、それはもう出来なくても良いから。必要十分でお願い」

「必要なだけだな」

ワシ基準でな、そういった父の言葉に私は気が付かなかった。


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