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77戦いの後……VIPルーム!?

新しいブックマークありがとうございます。

この物語も遂にエンディングに向けて動き出そうしてます。

日曜日更新で頑張りますのでよろしくお願します。



 晃の機転により聖剣エクスカリバーの聖なる裁きを物理攻撃カウンターにてメフィストフェレスに返し見事に両断することに成功したのである。


 そしてさらに晃は捕縛した白のアルカインと黒のシェパードをワープを利用して王国入口の兵士に引き渡しを行い戻ってきたところである。


「どうだった、晃君奴ら大人しく連行された?」

 沙羅の問いに、

「やはり、ボスとともに奴に取り憑いていた悪魔まで倒されたショックは大きかったみたいだね。

すっかり落ち込んでいたよ」


「しかし……楽しかった釣りが一転して惨劇になるところだったな」とルーク。


「どうも人間と戦うのは気分の良いものではないのじゃ、少しストレスがたまったぞ」アリシアのつぶやきに……龍ヶ崎葵が、

「じゃあ恒例のカラオケパーティー行きますわよ!」


「ん? NPCノンプレイヤーキャラクターをセンターシティーに連れて行ける特権はダンジョンの時以来与えられて無いはずだけど……?」

 晃の問いに対し澄まし顔の葵が答える。


「このハンティングワールドの世界に、龍ヶ崎グループの経営するSAKURA cafeが存在してますわ!」


「え、そこってカラオケは無いし、酒も飲めないからルークやアリシアのストレス発散にならないのでは?」


「VIPルームがあるのですわ、あのお酒が飲めないので有名なネズミーランドでも開園前にお酒が配達されて来て、普段一般客の入れない建物に納入され、その建物には夜にスーツを着た大人が吸い込まれていくのをアルバイトの人々に目撃されてますわ……つまりスポンサー企業のお偉いさん方を接待する場は存在しているのですわ、おほほほほ!」


「SAKURA cafeにもあるのか? VIPルーム?」


「もちろんでござるよ、VR接待でしかもゲームの中でというのが珍しいかして、結構取り引き先には好評でござるらしいよ、2件目はラウンジエルフに移動というのが定番!」


「そうと決まったらさっそく行くのじゃ!」

「おー!」

「カラオケ、初めて! 楽しみ!」

「ワン!」

 アリシア、ルーク、エリザベス、コタローが嬉しそうな表情で近付いて来た、そしてみんなを連れてワープした。



 始まりの街の中に入り幻想的な中世の夜景を見ながらSAKURA cafeに向けて歩き出す晃達。


 懐かしい始まりの街のSAKURA cafeが見えて来た、中世の世界を壊さないように中世レストランといった雰囲気だ、沙羅や葵、桜と冒険しはじめた頃はいつもここで待ち合わせしたもんだな……晃の心の中に走馬灯の様に思い出が蘇る。


 あれからあっという間に、日々が過ぎて行った。



 SAKURA cafeの入り口に入るなり女性店員が龍ヶ崎姉妹に気付く、そして案内され裏口から厨房に入り特別なドアを開けると……少し暗い部屋の真ん中に回るミラーボール、周りには大きなスクリーンが……まさしく、現在の高級カラオケルーム的な部屋である。


「すげぇ!」

「綺麗なのじゃ!」

「……」

「ワン!」

驚くルーク達! 特に現代風建物を初めて見るエリザベスはすっかり目が点になっている……。


 そして乾杯用のエールビールがルーク、アリシアと、この世界では飲酒年齢に達していると言い張るエリザベスに、コタローにはミルクが……待てと言われているのでヨダレを垂らしながらも我慢するコタロー……そして晃、沙羅、葵、桜にはSAKURA cafeのザクロ豆乳ミックスが配られた。


 乾杯の音頭を期待して晃に視線が集まった。


「えー、本日は色々ありました。沙羅の合流が遅れたり、急な敵襲を受けたり……でもこうやって仲間の一人も欠けることなくこうして宴会を迎えられるのは幸せです。そんな幸せが長く続くことを祈りまして乾杯の挨拶とさせて頂きます! 乾杯!」


「乾杯!」

「乾杯でござる!」

「乾杯ですわ!」

「ワン!」


 こうして楽しい宴会が始まった始まりの街のSAKURA cafeのVIPルームでありました。






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