70暗黒剣士と聖戦士
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村を追われたキルドレックスとアルカインの目の前にあらわれたのは、上級悪魔と名乗るメフィストフェレスであった。
「悪魔契約とはお前に力を授けるかわりに寿命を頂く事になるがかまわんのか?」
「ああ……あの村人達に対して復讐出来るのであれば、それだけでいい……最大の力を僕に授けて欲しい」
「それならばお前の寿命を半分頂く事になるがいいのだろうな?」
「もちろんだ!」
こうして悪魔のスキルを身につけたキルドレックスは魔剣カラドボルグを上級悪魔のメフィストフェレスから授けられたのである。
キルドレックスの弟であるアルカインも「おいらにも悪魔契約しておくれよ……」
「残念ながら悪魔契約の期間中は一人しか契約出来ない、その代わりと言ってはなんだが、このマジックアイテム写魔鏡の宝玉を授けよう、これを身につけて人を殺すとその相手のスキルを手に入れる事が出来る」
「それは有り難い」
こうして暗黒剣士キルドレックスとアルカインは村にもどり、父と母を亡き者にした憎むべき村人たちに復讐を果たしたのである。
そして聖女に復讐をしたアルカインにも写魔鏡の宝玉の影響により、聖戦士という職業が身についたのである。
広場に横たわる村人たちの死体を見下ろす兄弟が振り返ると屈強そうな男達が数人……。
「ほほう、小僧達だけで100人近い村人を全滅させたのか……面白い、この村とは取り引きをするつもりだったが、もっと興味のある者が現れたぜ、俺は奴隷密売組織クランノストラの幹部だ、一緒に来ないか?」
コクリと頷く兄弟……それから二人の新しい人生が始まったのであった。
晃の目の前に立ち塞がる暗黒のキルドレックス、並ならぬ剣術の持ち主である。
次から次に襲って来る猛烈な剣撃を瞬動スキルを駆使して避ける晃!
その晃の足元に魔法陣が展開する……爆発が起こる、それをまたもやかろうじて回避。
「まるで、悪魔公爵アスタロトみたいな戦い方だな!」
「ほほう……小僧、悪魔と戦った事があるのか? では我が奥義を見せてやろう!」