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67戦いの火蓋! 

新しいブックマークありがとうございます。

毎週日曜日更新で頑張りますのでよろしくお願いします。




 湖畔の屋敷の広大な中庭て戦いの火蓋が切って落とされたところである。


 晃達を襲うは奴隷密売組織クランノストラの三天王、暗黒のキルドレックス、白のアルカイン、黒のシェパードの三人で暗黒剣士、聖戦士、魔法剣士と一度手合わせした黒のシェパード以外はレア職業の為どんな戦術を使ってくるのかわからない厄介な相手である。


 暗黒の剣で斬りかかってきた暗黒のキルドレックスに対し二刀流で受太刀をした晃だが、速さパワー共に力負けして、刀を吹き飛ばされたのである。


「二刀流での受太刀では無理か……」

 妖刀イザナギを両手で握り構える晃にさらなる速くて重い斬撃が次から次へと振り下ろされる。


 レベルが晃を上回ることに加え、190センチの長身から繰り出される剣撃に晃は防戦一方である。響き渡る金属音の中、それを心配そうに見つめる葵、沙羅、エリザベス、桜、コタロー。

「晃君かなり苦戦してるわね」

「お師匠大丈夫でござるかな、剣圧に押されているでござる」

「ハンティングワールド総合ランキング8位の晃君が苦戦するなんて、余程の手練れですわね」

「クーン……」コタローまで心配そうにしている。


 一方ルークは魔剣を振るうが、白のアルカインに軽くいなされている模様である。

「剣技! 回転斬り」ルークの大技の縦回転斬りが炸裂するも、軽くよけられてしまう。


 「はははは! 対モンスター戦ならいざしらず、そんな大技俺が受けるわけないだろ!」

白のアルカインが余裕を持ちながら反撃をしてくるのをかろうじて防戦するルーク。


「やばいでござるよ、ルークさんもまだ魔法剣士になって10日くらいしか経ってないので剣技スキルが通用してないでござる!」桜がつぶやく。


 

 黒のシェパードはアリシアに向けて刺突性の武器を駆使して迅速な突きを繰り返しながらヒットアウェイ戦法で優勢に戦っている。


 アリシアも「さすがね! 剣技だけならともかく、あの疾風の晃を苦しませたスピードはあなどれないわね!」


「おほほほ! あなた達エルフのお仲間が殺されたら、あの憎っくき晃がどれだけ悲しむでしょうか見ものですわ!」


 3人とも劣勢の様である。晃はPVP戦術の基本について思い出そうとしていた。


 相手のレベルや職業がステータスとして見えているハンティングワールドオンラインに於いて、より高いレベルの相手を打ち倒すには、自分の職業では普通は考えられない技を繰り出す事だ……例えば魔法使いがいきなりハンマーを取り出し打撃してきたら……想定外の攻撃に対応が遅れ、それをキッカケに相手を後手に回して反撃を与える間も無くやっつける戦術などだ。本来魔法使いはハンマーを装備出来ないはずだが、ウィザードハンマーと言う魔法使いでも装備可能な武器が存在している。対モンスター戦に於いては全く意味のない武器なので、大多数のプレイヤーは存在自体を知らないが、PVP専用のプレイヤーにはよく知られている。


 相手の想定外の攻撃こそが、PKの切り札と成り得るのである。さて、幸いにもNPCである暗黒のキルドレックスは晃の忍者という職業を知らない可能性が高い。


 スピード、パワーで晃を上回る敵だが、忍者技で相手にスキを作らせるしかない。


 余裕の微笑ながらで剣を上段から叩きつけてくる暗黒のキルドレックス、晃は受太刀せずに左にかわす、そして含み針を口から飛ばす。

「こしゃくな!」余裕の表情でかわしたキルドレックスの先には晃があらかじめ投擲していた手裏剣が……しかし、それさえも避けられたが、さらにその先に手裏剣が奴の左腕をかすめ血が吹く。


「ほほう、まるで暗殺者アサシンの様な技を使うな小僧! おもしろい、本気であいてしてやる」


 暗黒のキルドレックスから、黒いオーラが立ち上るまるで悪魔だ。


 そしてさらにスピードアップした剣撃が晃を襲う、「火遁の術!」晃の周囲を炎が囲む。


 その炎を簡単によけ、さらなる剣撃を放つキルドレックス、かろうじて受太刀をする晃だが力で押される。


体力向上付与パワーアップエンチャント!」

エリザベスが付与魔法を晃に飛ばす!


 ガッチリと受太刀した晃はエリザベスに「ありがとう、エリザベスさん!」


 戦いは始まったばかりだ!







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