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魔力使いのまったり冒険者クライド  作者: 大野半兵衛


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第14話 買取強化月間

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 第14話 買取強化月間

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 昨日買ったヒーリスというお酒はブランデーのようなものだった。ブランデーと言われると、ちょっと違うのだが、似たような感じの酒だ。

 さすがにお薦めの酒なだけあって、美味しかった。アルコール度はそこそこあると思うが、後味がよかった。

 ちょっと飲み過ぎたかと思ったが、二日酔いになることもなく起き出せたよ。


 さて、今日も海岸は冒険者の方々で賑わっている。俺は昨日の場所へと移動したが、そこにも冒険者がいたので、もっと奥へ移動する。おかげで片道1時間以上になってしまったよ。

 釣り(捕獲)と血抜きと内臓処理に5分。

 移動時間が辛い今日この頃です。


 冒険者ギルドでも並んだ。直前の冒険者たちも魚を納品していた。トーリルーンの小さいヤツ。

 そして俺の番になった。後ろにも冒険者が並ぶのは初めてかも。

 アイテムボックスからトーリルーンを出す。前の冒険者が納品したものより大きいヤツ。


「おう。今日はトーリルーンか」


 バドランドさんが手際よく状態確認からの重量確認をして査定表をもらった。今日はいくらと口頭で言わないんだね。


「他の冒険者がいる時はな」

「ああ、なるほどー」


 査定表を見ると、24,000gで218,400Gだった。今日もありがとうございます。

 査定表と冒険者証を受付オッサンに出す。この窓口はいつも空いている。


「全部預けます」

「おう」


 処理をしてもらい、帰ろうと思ったら呼び止められた。


「1カ月後にコルディーノ侯爵家の晩餐会がある」

「はぁ、そうですか……」


 コルディーノ侯爵家の晩餐会が俺になんの関係があるのかと首を傾げる。

 自慢じゃないが、こっちとらベルデナーグ伯爵家を追放された身だ、貴族なんかとつき合いなんてないぜ。ドヤッ!


「なんでドヤ顔をしてるんだよ、お前?」

「いえ、なんでもないです……で、それがどうかしましたか?」

「リフィナンテスが大量に必要になる」

「ほうほう……で?」


 もしかしてバドランドさんが言っていた依頼のこと?


「つまりだ、1カ月限定だが、明日からリフィナンテスの買い取り額が今以上になる常時依頼が出るわけだ」

「おー! それは嬉しいですね」

「特にお前が持ち込むような大物はよい値で買い取るぞ」

「俺は今まで通りでいいのですか?」

「できれば、もっと多く持ち込んでくれ。それと30㎏オーバーを頼む」

「30㎏オーバーですか。あれ、引き上げるのが大変なんですよ」


 今は楽ちんですけどね。


「分かっている。その分の上乗せをするようにバドランドに言っておく」

「分かりました。納品できるかは運次第ですけど、がんばります」

「おう、頼んだぞ」


 侯爵家の晩餐会なら、数百人の来賓に料理を振舞うことになるだろう。

 つまりそれだけのリフィナンテスが必要なわけだ。その情報が漏れていて、冒険者たちが明日からの争奪戦に備えて釣り場の確認をしていたんだな。

 あー、でもそうなるとだ、明日はもっと多くの冒険者が海岸に出てくる可能性があるわけかー。それは俺としてはマイナスじゃんねー。

 侯爵家の晩餐会が終わるまで、魚釣り以外で儲けたほうがいいのかな~。まあ、受付オッサンにああ言った以上、ある程度は納品しないとあれだけど。


 俺は依頼が貼りだされているボードの前に立った。

 あ、貼ってあるじゃん。侯爵家の晩餐会で買取強化が始まるって。

 明日からのリフィナンテス買取強化月間に備えて野営もありか。野営をするとして、最近は寒くなってきたから厚着が必要だよな。

 そういえば、革物店にマントが売っていたっけ。見にいってみるか。


 革物店に向かっているのだけど、なんか俺の後をついてくる人がいるんですけど?

 俺は歩いていても魔力フィールドを展開しているから、後ろにも目があるのだ!

 これはあれか? 俺が稼いでいるから"金出せや、この野郎!"的なヤツなのか?

 そういえば、この顔はさっき解体場で俺の後ろに並んでいた冒険者たちだよ。

 おーっと、ここにきて主人公フラグが立ったか!?

 そんなことを思っていると、革物店についた。


「こんにちわ」

「……いらっしゃい」

「これから寒くなりますよね、そこで温かいマントがほしいんですけど、ありますか」

「温度調整がついたマントがあるぞ」


 そんな便利そうなものまであるんだ!?


「それは暑さ寒さの温度調整をしてくれるということですかね?」

「そうだ」

「それ、いくらですか?」

「コールドシープの革製で15万G、ファイアリザードの革製なら23万Gだ。ファイアリザードのほうなら、防具としても優秀だな」


 考えたら防具は何も持ってないよな。ここは防御力を上げておきますか!


「それじゃあ、ファイアリザードのほうでお願いします」

「在庫を持ってくる。ちょっと待て」

「はい」


 ステイします。

 待つこと2分。店主が濃い赤茶色のマントを持ってきた。

 丈を少しだけ調整してもらったが、大きな直しはなくすぐに受け取れた。

 そのマントを羽織って外に出る。


「あ、寒くない」


 丁度いい温度が俺を包んでいる。これはいい買い物をしたぞ。

 俺をつけてきた冒険者はそれからもついてきている。俺は市場で買い物をしていく。

 ヒーリスはまだあるので、おつまみを3,000Gで購入して宿にチェックイン。

 今日も魔力訓練をしてヒーリスを飲んで、気持ちいい睡眠につきましょうかね。



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