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「カイの制服姿、似合ってたわね!王女様付きなんて、雲の上の存在だわ!」
「そうね・・」
メグは少し興奮しながら話していて、わたしはメグの言葉に相槌を打つ。
少しでもいい、話しが出来たら嬉しかったな・・そんな事を考えていると、
「シェリー!メグ!」
と声を掛けられた。振り返ら無くてもわかる声になぜか心が躍る。メグはすぐに立ち止まりカイを迎えるが、何故だか振り向く事が出来ない。
「カイ!久しぶりね、元気そうで良かった。大会から連絡も無かったから、みんな心配してたのよ!」
「伯爵家の事でバタバタしてたし、急きょ第二騎士隊に入団する事になったから連絡出来なかったんだ。ごめん」
と、二人で会話をしている。
わたしも聞きたいことが沢山あるのにカイの声を聞いた瞬間、頭が真っ白になってしまい振り返る事も出来なくなっている。
「シェリー?」
メグに声を掛けられた。
振り返りカイと目が合った瞬間
「お久しぶりでございます。クーカス伯爵子息様」
とカーテシーと共に挨拶をした時に、あっ!心にも無い事を口走ってしまった!と一瞬固まった。
メグとカイも驚いた顔をして固まっている。
こんな事を言うつもりなんて無かったのに・・
フルフルと体を震わせていると、
クッ!ハハッ、ハハハ。
と笑い声が頭の上から聞こえた。すぐにカイだとわかったけど、頭を上げる事が出来ず目だけ上げた。
「シェリーでもそんな挨拶出来るんだな!」
「本当!一瞬どこかの貴族令嬢かと思ったわ!」
「いっ、一応貴族の方とも商売で顔合わせする事もあるもの!挨拶くらい出来るわ!」
三人の笑い声が響く。
「あっ、シェリー 「クーカス殿。殿下がお呼びです」
カイがわたしに何か話しかけた瞬間、他の騎士がカイを呼びに来た。
王女様がお呼びなら仕方ない。名残惜しいが(仕事に戻って。)と声を掛ける。
カイはそれでも何か話しかけようとしていたが、
「クーカス殿」
と再度言われ仕方なさそうに建物へと走って行った。正直な気持ち、もう少しカイと話したかったが仕事の邪魔をする訳にもいかず、会えて話しが出来ただけ良かった!と、思う事にした。
それでももう一度だけ、カイの姿を見ようと窓の方を向くと・・
そこには美しい王女様の側で楽しそうに微笑み合う、二人の姿が見えてしまった。
「!」
「カイってあんな顔出来るんだねー。わたし達に見せる顔と違うわ!やっぱり王女様みたいに美しい人が相手だと、自然とあんな優しい顔になるのかしら?」
メグの言葉に胸が痛む。
「でもわたしは、わたし達にしか見せないいつもの笑顔のが本当だと思うけどね!シェリーもそう思うでしょう?」
「えっ、ええ。そうよね・・」
「シェリー、大丈夫?」「・・・」
メグの声が入って来なかった。
二ヶ月後
「シェリー、カイに会いたいかい?」
父が急に言った。
わたしはハリソンさんと一緒に、ある貴族屋敷へ届ける物の確認作業をしていた。
「どう言う事ですか?」
「今年最後の夜会の招待状が届いたんだ。王宮から」
わたしとハリソンさんは顔を見合わせて、
「何の冗談ですか?」
と確認した。父はあーって顔で招待状をわたしに渡して来たが、何があーっなんだ?
見たら王宮からの物で間違い無かった。
「今までは行く必要が無かったから、行かなかったんだけど・・シェリーはさ。カイに会いたいだろ?」
「会いたいか、会いたくないか?だったらもちろん会いたいけど・・まさかお父様。これに出るの?」
ただの商人が入れる場所では無いと思いますが・・




