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私たち婚約してたんですか?勘違い後に本当の恋が待っていました。  作者: おつかれナス


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 カイが父親の元へ行ってから半年が過ぎた。カイの母の話しではクーカス家は代々騎士を輩出しており、第二騎士隊の隊長を務めているのだと言う。

 ちなみに第一騎士隊は王や王妃。王太子や王太子妃の護衛を務めるエリート。主に隊長を務めるのは公爵や侯爵となる。

 第二騎士隊はそれ以外の王族で、王子や姫の護衛が対象となり今はクーカス伯爵が隊長を務めている。

 本来なら嫡男が後を継ぐのだが、正室譲りの病弱で馬どころか剣すら持てない状況らしい。

 正式にクーカス伯爵家次男となったカイディアン様は、隊長の後継者として第二騎士隊へ入隊した。と、風の頼りで聞いた。


「シェリー、シェリー?聞こえてる?」

「あっ!メグごめんなさい。ちょっとボーッとしちゃった。」

「大丈夫?眠れてないんでしょ?ムリはしないで。」

「ありがとう、大丈夫よ。今日中に決めなきゃいけないでしょ?」


 今日はメグの結婚式で出す料理を決めに、取り引きのあるレストランへ食事がてら打ち合わせに来ている。何でもハリソンとメグが初めて来た場所だそうで、どうしてもここの料理をみんなに食べてもらいたい!と熱烈アピールしてきたからだ。

 

「あっ、このカルパッチョ美味しい。ドリアも美味しいけど、わたしはラザニアのが好きだわ。」

「そうね、カルパッチョを出すならサラダはグリーンサラダかしら?」


 とランチを楽しんだ後、オーナーの奥様と打ち合わせをしていると何だか入り口辺りが騒がしい。

 奥様は 少しお待ち下さい。 と席を離れ入り口へと向かう。


「何かあったのかしら?」

「でもランチの時間も過ぎてるから・・」


 そう言いながらメグと料理一覧を見ていたら、


「申し訳ありません。急に第二王女様がいらしてお茶をされる事になりまして・・」


 オーナーの奥様は頭を下げてくる。

 どうやら貸し切りにするため、わたし達に日を改めて欲しいとの事。王女さまでは仕方なくそのまま席を立とうとした時、


「こちらの窓側に席を用意してもらいたい。この席ならば護衛もしやすいからな。」

「?」


 久しぶりに聞く幼馴染みの声に思わず振り返る。

 するとそこには第二騎士隊の制服に身を包んだカイの姿があった。

 カイはこちらに気付いていない様で、オーナーと話している。わたしは声を掛けるのを我慢してその場を離れようとしたが、


「カイ?久しぶりね!」


 と、メグが声を掛けてしまった。

 カイはこちらに気付き驚いた顔をしていたが、軽く頭を下げて部屋から出て行ってしまう。


「すみません、王女様がおいでになられるので、こちらの部屋から外へ。」


 追い出されるようにレストランから出て来たあと、


「なんか悪い事でもしたみたいに追い出されたわね。」


 と二人で笑いながら歩き出す。

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