表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私たち婚約してたんですか?勘違い後に本当の恋が待っていました。  作者: おつかれナス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/59

7

 カイが大会に出た原因?


「お父様には心当たりがあるんですか?」


震える声で聞く。

 そこまでして大会に出た理由は・・


「シェリー、君だよ。」

「!わたし、ですか?」

「そう。君だよ。」


 父の言う意味がわからない。

 わたしがカイに何をしたと言うのか?

 半分睨むように、半分すがるような目で父を見た。

 

「ハリソンさん、ですか?」


 そう答えたのはアンリさんだった。

 ハリソンが?


「あっ!もしかして・・ハリソンとの婚約話しが?」


 二人が頷く。

 

 ハリソンとの話しは消えたが、いつシェリーに結婚の話しが出るかわからない。

 カイとシェリーには同じ平民とは言え身分差がある。それを埋めるためカイは大会へ出て自分自身に箔を付けたかったのだろう。


「シェリー、君を他の男に取られないためにカイは、危険を冒してまで大会に出たんだろう。」


 カイがわたしの為に?

 あの時、わたしが結んだハンカチを手に取り口付けたカイ。

 貴方はいつからわたしの事を想ってくれていたの?


「シェリー・・・」


 わたしを抱きしめるアンリさんの温もりが、冷え切ったわたしの心を包んでくれる。

 子供のように声を出して泣き続けたわたしは、いつの間にか眠っていた。


 




「久しぶりだな、カイディアン。と言っても君にとっては初めまして・・かな?」


 目の前に座るのはいかにも貴族然とした男と、俺をここに連れて来た男が後ろに立っている。


「なぜ俺をここに?」


 軽く睨むように聞いてみる。

 男の名前はクーカス伯爵と言ったか?

 どうでも良い。早くシェリーの側に帰してもらいたい。

 クックックッ、と笑い(威勢が良いな)と背もたれに背中を預けた伯爵は、


「カイディアン、君には我が屋敷へ戻って来てもらうよ。必要なら母親も一緒で構わない。」

「俺は今のままが良いです。別に貴族になりたいとか、そんな気無いです。だから・・」

「そうしてやりたかったんだが・・こちらの事情が変わってね、君を我が家に戻さなくてはならなくなった。」


 これはお願いでは無い事は、君でもわかるね?


 言い返す事も許さない、威圧的な言葉。

 前にシェリーが言っていた、


 (貴族社会は大変でね、主である父親の言葉は絶対らしいの!わたし平民で本当に良かったわ!)


 俺は、今の俺には拒否する事すら許されない・・


 シェリーすまない!でも必ず帰るから!それまで待ってて欲しい。


 心の中でシェリーへ謝ると、

 母親を連れ戻さない事を条件に、俺は父親と本宅へと戻った。

 

少し短くてすみません。

キリの良いところで終わらせて頂きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ