表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私たち婚約してたんですか?勘違い後に本当の恋が待っていました。  作者: おつかれナス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/59

サルーン国  23 シェリー→カイ

「メグ!!」


 意識を奪われたのか、メグは起き上がらない。

 ベンともう一人の男が近づいて来る。わたしは無意識にキャシーを庇うが、


「クックック、お嬢様が抵抗してもムリだよー。諦めて一緒に来てね?」


 ベンが話終わる前に口元に布を当てられ・・意識が途切れた。





「カイさん!大変だ!メグが倒されてお嬢様とキャシーさんの姿が消えた!」


 王太子の私室に青ざめたハリソンさんが騎士をなぎ倒しながら入って来た。

 俺とギルは慌ててハリソンさんの元へ走る。


「今オズワルドが後を追っているが、メグが目を覚さない!ここの騎士は何をしているんだ!女性が二人も拉致されたのに何故誰も気付かないんだ!!」


 王太子も妃殿下も顔を青ざめている。


「カイ?そちらの方は?」

「申し遅れました、こちらはハリソン。デル商会会長ジャック・デルの秘書兼・・影、と言いましょうか。」

「ジャック・デルだって!じゃあシェリー嬢は・・」

「デル会長の愛娘です。」


 間髪入れずにハリソンが答える。

 アンソニー王太子は震えながら何度も会長の名を言う。だが今はそれどころじゃない!


「メグは?」

「今はケンウッド卿の采配で客室にて寝かせています。婚約者のシンディさんが付いて王宮医師に診てもらっています。」

「命に別状はないんですね。」

「はい、今のところは・・」


 客室に着くと医師が診察を終わらせた所だった。

 メグはまだ目を覚ましていない。シンディはそのままメグの看病を買って出てくれた。


「ご婦人のご主人は?」

「わっ、私です!」


 ハリソンさんが医師の前に出ると何故か頬を殴られた。意味がわからず呆けていると、


「命に別状はありません。もう少ししたら目覚めるでしょう。」


 その場にいた全員がホッと胸を下ろす。

 だが医師は言葉を続ける。しかもハリソンさんに向かって、強い口調で


「主人の命に従う事も大事です。ですが、ご自分の妻と子を失ってからでは遅いのですよ!」

「!?」

「ご主人がそうならきっと、奥さまも気付かれていないのでしょう。」

 

 ハァーとため息を吐きながら言った言葉は、


「奥さまは懐妊されております。おそらく体調を崩されていた時期はありませんでしたか?」




「カイ兄、ちょっと良いか?」


 シェリー達が最後に居た妃殿下の私室に行ったギルが戻って来た。その後ろにケンウッド卿もいる。


「カイすまない。うちの騎士達が一瞬で倒されていた。相手は多分・・」

「フォルスター公爵です。オズワルドと一緒に探りを入れていたので間違いないでしょう。カイさん、もう一度殿下の元へ。メグが目を覚まし起きた事を話てくれました。」


 ハリソンさんが怒りに満ちた顔で立っていた。



「以上が妻メグが見て聞いた事です。そしてベンと言う騎士は間違いなくフォルスター公爵の血筋。かなり末端になるとは思いますがおそらく、家族を人質にされたのでは・・と思います。」

「ベンの実家はフォルスター領の中の小さな領地と聞いた事がある。二年前の災害でフォルスター公爵に多額の借金をしたと調べがついてます。こちらもオズワルドとそちらのハリソンさんの報告ですが・・」


 殿下は話を聞き終わると何かを考えたのち、


「ケンウッド、私はいまから陛下に謁見し全てを話てくる。その間に動ける準備と、そちらの方達の指示に従っておいてくれ。マリはこのままこの部屋で待っていて欲しい。良いね?」

「殿下お願いします!シェリー様とキャシーを助けてくださいませ。」


 王太子殿下は護衛を連れて陛下の元へと駆けて行った。

 

「では、俺達が出来ることの準備を始めようか。」


ギルとハリソンさんは黙って頷いた。

 シェリーを攫った落とし前は、きっちり払ってもらわないとな!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ