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私たち婚約してたんですか?勘違い後に本当の恋が待っていました。  作者: おつかれナス


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サルーン国 17

 「せっかくこちらの国に来たのだから、観光でも買い物でも馬車を貸すから行ってらっしゃい。」


 昨晩、侯爵夫人の提案で急きょ出かける事になったわたし達は、街散策へ行く事にした。

 フランからも色々なお店の情報をもらって。

 本当ならフランに付き添って貰いたかったが、侯爵夫人の付き添いでお茶会に同行するそうだ。

 街に着きわたしとカイ、メグとハリソン、ギルは一人でぶらぶらして来ると言って酒場の方へ歩いて行ってしまった。

 夕刻の鐘が鳴る頃にここへ戻ると約束して別れた。


「さて奥さま。どこへ参りましょうか?」


 そう言いながら左手を出してくる。

 わたしは笑いながら右手を差し出す。


「久しぶりのカイとのお出かけ。雑貨屋も見たいし美味しい物も食べたい。デザートに有名なケーキ屋さんがあるのですって!ぜひ行きたいわ!」

「喜んで。約束の鐘までは時間もたっぷりあるから、シェリーの行きたいところ全部行こう!」


 わたし達はまず雑貨屋へ足を運ぶ。こちらの国では今何が流行っているのかを偵察するためだ。こちらで流行っている物なら、オブランス国でも流行るはず!

特に若い女の子の流行は貴族でも平民でも同じ。


「てっ事でこれなんてどう?」


 わたしが手にしたのは、タオルケットに動物の耳が付いた物だ。犬、猫、クマ。なぜかトサカの物も売っている。


「女の子よりも、小さな子供が喜びそうだな。男女問わず!」

「なるほど!確かに小さな子がこれ被ってたら可愛いかも。」

「こっちは?」


 手にしたのは帽子の後ろに布が付いている。


「何だ?それ・・」

「んー?」


二人で頭を捻らせていると、中から出てきた女性店員が、

「いらっしゃいませ。彼氏さん、ぜひ彼女さんにプレゼントしてあげてください。これはこうやって被ると・・」


 わたしの頭に帽子を載せると後ろに布が当たる。


「女性は髪を上げるとどうしても首に日が当たるので、これが日除けになるんです!」

「「へぇぇぇ」」


「ありがとうございましたー。」


 わたし達はタオルケットや帽子をメイドや侍女に渡すため、大量に購入した。

 うち四つは、わたし、メグ、エルお義姉さま、カイのお義母さま用に帽子とタオルケットは別に包んでもらった。

 その後もカイと二人で色々なお店に入っては物色し、買い漁っていった。

(後日お父様の元へ送ってもらおう!良さそうな物が有れば交渉すれば良いからね!)

 

「ちょっと遅くなったけど、お昼は何食べたい?と言っても・・どこも混んでそうだな。」

「そうねぇ・・あっ!だったらフランが教えてくれたお店に行きましょ!そこは軽食もあるって言ってたから、一箇所で済むわ!」


 フランが教えてくれたお店に向かう途中、カイがアクセサリーのお店の前で立ち止まる。見るとペンダントや指輪、髪留めなどが綺麗に飾られている。


「珍しいわね、カイがアクセサリーなんて。あっ!もしかしてわたしに?」

「あっ、ああ。何か欲しい物あれば買ってやるよ。サルーン国の記念に。」

 カイからプレゼントなんて嬉しい!わたしは食事も忘れアクセサリーを見る。ペンダントも良いけど髪留めも素敵ね。品物を見るのに夢中でいつの間にか一人で店の奥まで来ていた。ふと、目線を上に上げると、

 

[奥様や彼女へのプレゼントに。お互いの家紋を彫って愛を確かめよう!]


 そんなキャッチコピーに目を取られてしまった。



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