サルーン国 9
屋敷に戻るとフランが出迎えてくれた。
フランは侯爵夫人がわたしに付けてくれた侍女で、メグと共にわたしの世話をしてくれている。
カイにも付けると言われたが、カイがメグを指名した為に一人で二人を見るのは大変だから!と。その際に立候補してくれたのがフランだったらしい。
「お帰りなさいませシェリー様、カイ様。本日ケンウッド様がこちらにお帰りになられます。一緒に晩餐を、と旦那様より言づかっております。」
「まぁ、ご子息様が?ぜひご一緒願いたいわ!」
「承りました。伝えて参ります。」
フランは下がっていき、わたしたちは部屋へと戻る。晩餐ならキチンとした格好をしなくてはいけない!メグはカイとわたしの衣装を選ぶため衣装部屋へ向かう。その間に私はお風呂を済ませる。大忙しだ!
「シェリーたちが晩餐会に行ってる間、わたしとギルバイス様で情報収集しておくわね!」
そう言って送り出してくれた。
晩餐の間は侯爵家のメイドがいるため、自分はフランと一緒に休憩を取ってきます。と、そそくさと行ってしまった。
「遅くなり申し訳ありません。」
晩餐も中盤に差し掛かったころ、遅れてやって来たのはケンウッド様だった。
席に着くと侯爵より紹介を受けた。
「先ほど王宮でお会いしました。改めてケンウッド・ローリングです。次男になります。長兄は・・しばらく屋敷に戻れないでしょう。王宮にてまた紹介しますね。」
「ご丁寧にありがとうございます。わたしはカイディアン・ハイル。こちらは妻のシェリー。子爵位は妻が継いでおります。カイとお呼びください。」
「私のことはシェリーとお呼びください。」
「では、私のこともケンウッドとお呼び頂きたい。護衛はもしかして・・血縁ですか?」
「気付かれましたか?弟のギルバイスです。彼のこともギルと呼んでください。」
ケンウッド様は やはりそうでしたか!と笑って答えられた。
兄弟だから似てないことも無いけど、カイはどちらかと言えばお義母さま似よね?
ギルは体型こそお義父様だけど、雰囲気は違うような・・
「シェリーさんから見れば違いがわかるけど、知らない自分からしたら似てる所があるんですよ。」
「・・シェリー、心の声が・・」
また漏れていた様です。
和やかに晩餐は終わり、カイとギルはケンウッド様に誘われてお酒を飲みに行ってしまった。
わたしは色々あり疲れてしまったため、先に休ませてもらう事にした。
「メグも今日は疲れたでしょう?ここが済んだら早めに休んでね。何なら後のことはフランに任せても良いのだから。」
「ええ、そうさせて貰うわ。ハリソンが戻ってるかも心配だしね。」
メグの話では父の用事で色々と飛び回っている様で、メグともまともに話す時間も無いのだとか。
メグとフランが下がり、暫くはカイが帰ってくるのを待っていたがいつの間にか寝てしまっていた。
日付が変わった頃、ゴソゴソとベッドに入り込む気配がしたが目を開ける事が出来ずそのまま眠り込んでしまった。
翌朝目を覚ますと、なぜか上半身裸のカイに抱きつかれていてビックリしてしまった。




