第四章68 【12月20日/初等部4年生活動中】8/運命の赤い糸?4
【金髪の少女/シェリア】は漫画とライトノベルで偏った【恋愛観】と【日本文化】の知識を得ている。
【ライトノベル】として選んだ1作目は、(06)【主導権はこっちだ】と言う作品だ。
内容としては、付き合いだした【カップル】の物語なのだが、好きで付き合っているというよりは、どっちが【マウント】を取るか?に焦点を充てた物語となっている。
つまり、恋として初初しい展開など微塵もなく、如何に相手の弱味を握って優位に立つか?を重視した作品となっている。
これ、本当に【恋愛小説】か?と疑問に思うほど、登場キャラクターは恋愛をしない。
はっきり言えば、このカップルは付き合っている意味がないと言えるほど、どう見ても愛し合っていないどころか好意自体抱いていない様に見える。
何でこんな気持ちで付き合って居るんだ?と思ったら、最終巻で、どうやら見栄で付き合っているつもりになっていると言うオチがあるのだが、到底納得の行く内容とは思えない展開となっていた。
救いとしてはこれがギャグテイストになっているという事だろうか?
お笑いの要素があるから殺伐とした関係でも肯定出来る部分は多少はある。
だが、恋愛の教科書として見るのは余りにもお粗末なチョイスと言えた。
要するにこれは断じて【恋愛】を描いた【ライトノベル】ではないと言える作品だった。
2作目として選んだのが、(07)【お前のことは豚と呼ぶ】だ。
これも、これまでの作品同様にクレイジーセレクトと言える。
これは外国のプリンセスと日本のニートの人間の恋愛を描いた一応【ラブストーリー】である。
だが、この内容は普通の恋愛物とはかなりかけ離れていると言えるだろう。
次期女王となるプリンセスが日本のニートと恋愛関係になるのも無理な設定なら、プリンセスがSでありMであるニートの男性を
「お前の事は今日から豚と呼ぶ」
と言って酷い仕打ちをするのだが、ニートは、
「もっと言ってください。この豚めをもっと蔑んでください。ありがとうございます。
もっと罵ってください。あぁ・・・最高です、プリンセス・・・」
と一般の人には理解出来ない感情で喜び、プリンセスも虐め甲斐のあるニートの事を気に入って色んな拷問を試し、ニートを自国に連れ帰る、いや拉致する。
と言う大問題作となっている。
【シェリア】は、
「・・・これもラブなの?・・・」
と首を傾げていた。
【シェリア】の作品のチョイスの仕方も問題があるのかも知れない。
3作目として選んだのが、(08)【ラブ&ウォー】だ。
これも普通の恋愛を学ぶには適さない作品のチョイスと言える。
これは戦争をテーマにした作品だ。
一応、彼女が選んだ中では【恋愛要素】が強い作品ではあるのだが、作品の舞台が戦時下となっている。
つまり、周りでたくさん人が死ぬのだ。
親しくなった人達が理不尽な死をむかえたり、再起不能の大怪我をしたりするが、主人公と相手のヒロイン達は、必死で生きて行く。
だけど、途中でヒロインが死に、主人公はヒロインを一生思いながら生きていくと誓うが、新しいヒロインが出て来て、ちょっと良い雰囲気になったりする。
主人公は前のヒロインの事を忘れるのは罪だと思っていて新しいヒロインに対して、冷たい態度を取ったりするが、それでも新しいヒロインは主人公に寄り添った行動を取っていく、やがて2人の気持ちは1つになっていき、前のヒロインを思う主人公を込みで新しいヒロインは主人公の事が好きになったから忘れなくて良いよと言った感じのちょっとお涙頂戴シーンなどもある。
他の作品がちょっとあれなので、【ライトノベル】として選ぶならこの作品かも知れない。
彼女の勉強は続く。




