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都立夢異世界部活学校(とりつゆめいせかいぶかつがっこう)/第4章  作者: 羽絶 与鎮果(うだち よしずか)
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第四章46 【12月16日/初等部4年生活動中】2/【12月第3週火曜日】の配信2

 【芳一】と【ナユン】の相談は続いている。

 【芳一】の提案で、前回配信した【短編小説】の【挿絵】を1枚、【芳一】が描いて、それを【ナユン】が今回の配信で、前回を振り返りながら、これだと思うシーンを解説し、その【挿絵】を公開すると言う事になった。

 と言う訳で、前回の【花華のラブストーリー】のどのシーンを【挿絵】にするのか?という事を相談するのだった。

 【内容】を振り返ると、

 主人公の女の子【花華(はなか)】は15歳離れた年上の男性【誠司(せいじ)】の事が大好きだが、年が離れており、会話も【世代間のギャップ】があり、あまり成立しない事が悩みの種だった。

 そのため、【誠司】にとって【花華】は恋人と言うよりは可愛らしい妹の様な存在であり、恋愛対象にはなっていない。

 そんな【花華】は、大きな【犬】と【猫】と【猿】の【ぬいぐるみ】を大切にしていた。

 長く大切にされてきたものは【九十九神】の様に動く事がある。

 ある時、3体のぬいぐるみに【恋の悩み】を何気なく伝えた所、突然、3体の【ぬいぐるみ】達が動き出したのだ。

 ぬいぐるみ達は、自分達を大切に扱ってくれた【花華】のために、【誠司】と彼女が結ばれる様に協力したいと言ってきたのだった。

 イメージ的には【桃太郎】の様に【犬】、【雉】、【猿】を連れた【桃太郎】が鬼退治する様な感じなのだが、ちょっとコミカルな内容になっている。

 【犬】、【猿】、【雉】のトリオが鬼退治に成功したイメージで扱われ、【犬】、【猫】、【猿】をお供にしていたのだが、【犬】と【猿】は【犬猿の仲】と言われるくらい仲が悪く、自分の方が【花華】の役に立ちたいと足を引っ張り合う始末。

 【猫】も行動が自由で気まぐれであり、回りを振り回す事も度々ある。

 結局、3体のぬいぐるみ達は、【花華】のためと言いながら、ちぐはぐな行動を取ると言うストーリー展開となっている。

 そんな感じで、【花華】と3体の【ぬいぐるみ】はちょっと笑える様なコミカルな行動を取っていくので、【誠司】との恋愛関係が一向に上手く行かない。

 一方、【誠司】の方は、コミカルな動きをする【花華】達を本当にカワイイと思うのだが、子供好きな彼が温かく見守っていると言う感じになっている。

 そんな感じでなかなか意中の相手の【誠司】には恋愛対象として見て貰えないでちょっとモヤモヤするのだったが、それでも彼に振り向いて欲しいと健気に3体の【ぬいぐるみ】と不器用ながらに協力して必死にアピールしていく姿がいじらしく可愛らしく表現された8ページ小説となっている。

 この内容の中から、【芳一】と【ナユン】は、どこのシーンを【挿絵】にするか?で協議した。

 【ナユン】は、

「やっぱり、【花華】が【誠司】を思っているシーンかしらね?」

 と言うと、【芳一】は、

「いや、これは、ラブコメでコメディーの要素が強いから、【花華】が3匹のぬいぐるみに振り回されていて慌てているのを背後から【誠司】が温かく見守っているシーンじゃないかな?

 8ページ小説だと【花華】と【誠司】のラブシーンはほとんどないし、やっぱり挿絵として読者に伝えるのなら、お笑いの要素のあるそのシーンだと思うよ。

 何だか、見ていて、頑張れって言いたくなると思うよ」

 と答えた。

「そうねぇ、言われて見ればそうかも・・・

 まぁ、こういうのはプロの意見に合わせた方が良いかもね」

「いや、プロって言うか、まぁ、読者目線というか・・・」

「貴方はプロよ。それは自覚して。私は素人と仕事をしているつもりは無いわ。

 私と仕事をする以上、プロ意識は持って頂戴。もちろん、報酬もちゃんと支払うつもりだから」

「あ、う、うん。ごめん。解った」

「貴方と私はビジネスの上でもパートナー。良いわね」

「了解」

 と言う事になった。

 ここで初めて【芳一】はプロの仕事をしているんだと自覚した。

 正直、それまでは趣味の延長としてしか思って居なかった。

 【ナユン】に指摘されて自覚を始めたのだった。

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