第四章40 【11月24日/初等部4年生活動中】1/意外な後輩
今日は【11月24日 月曜日】である。
今日もやっぱりバイトはあるし、夜には【都立夢異世界部活学校】の【ゲーム制作部】の活動をする事になる。
そんな中、DMで意外な人物から活動内容のアドバイスを求める連絡が入った。
その人物の名前は、【石川 真緒】32歳である。
【ハロウィン文化祭】に侵入した4人の元カノの1人であり、彼女は唯一改心し、制限付きだが晴れて【都立夢異世界部活学校】に入学を許可されていた。
彼女は【部活見学】が許されなかったため、侵入経験のあった【ゲーム制作部】を選択するしか無かった。
オリジナル作品が作れない彼女にとってはある意味、試練のある【部活動】となっていたが、心を入れ替えた彼女は出来無いなりに頑張っていた。
【ゲーム制作部】のほとんどの者が元、違反者であった彼女に非協力的だったが、現部長と【芳一】だけは面倒をみてくれていた。
【真緒】は、
【芳一先輩(心を入れ替えた彼女は【芳一】では無く、【芳一先輩】と呼ぶようになっていた)、お世話になります。
色々悩んだんですけど、何とか自分なりのゲームが思いつきそうです。
そこで申し訳ないんですが、【部活】の時に、ゲームとして成立するか見ていただきたいのですが、駄目でしょうか?
出来たらで良いのでお願いします】
と連絡してきた。
【芳一】としても別れたとは言え元カノの願いを無碍には出来ない。
そこで、
【了解。石川さん(付き合っていた頃は名前で呼んでいたが、別れたので名字で呼ぶようになっている)が作ったゲームを僕もやって見たいと思います。
そこで、申し訳ないのですが、大体、どんなゲームになるか教えてくれませんか?
先日、うかがった通りなら良いのですが、変更点などが合ったら教えてください。
眠ってからルールを覚えると、その分、プレイ時間が削られるので、時間は大事にしたいと思います。
後、寝る時間ですが、何時にしますか?僕は寝る時間が早めなので貴女と寝る時間があまり被らない事が多いので、寝る時間を合わせたいと思っています。
貴女の就寝時間に合わせて僕も寝ます】
というDMを返し、【真緒】から更に返信が返ってきた。
彼女の考えたゲームは、【神経衰弱パズル】と言うゲームだった。
【神経衰弱】の様にめくって【カード】を合わせる【ゲーム】なのだが、2枚で1つのセットになっているのではなく、2枚から4枚で1つの絵になっており、めくった【カード】で【絵】を完成させて行くゲームとなる。
このアイディアは面白いと【芳一】が褒めたのだが、実際にやってみると、おかしな点があるとして【芳一】が先日、ここを変えた方が良いと提案していた【ゲーム】である。
ちなみにおかしな点とは、1ターンに2枚めくると言うルールでは3枚や4枚めくる時はルールが成立しないと言う事である。
その辺りは、2枚目までめくった時点で、絵のパーツが合っていれば3枚目、3枚のパーツが合っていれば4枚目をめくれると言うルール改変でこのゲームを成立させていた。
これを実際にやって遊べるかやってみたいと言う事になり、【芳一】は部活の先輩として、快く引き受けたのだった。
【芳一】と【真緒】の間に恋愛関係はもう成立しない。
だが、人と人としての信頼関係は再構築出来ると【芳一】は信じていた。
人は過ちを犯すもの。
かつては間違った行動を取っていたとしても、それを猛省し、改心したと言うのであれば、【芳一】は喜んで受け入れるのだった。




