第四章37 【11月16日/初等部4年生活動中】2/ニンジャガールと巫女娘2
【芳一】は戸惑っていた。
【桔梗】と【瑠璃】だと思っていたものは真っ赤な偽者であり、【アメリカ出身】の何者かが、1人で2人を演じていた。
言動の怪しさから【芳一】が偽者だと気付くまで、彼はずっと本物だと思っていた。
それくらい見事な変装術だった。
【芳一】は、
「だ、誰だ君は?それより、服を着てくれ。目のやり場に困る」
と言った。
そう、【桔梗?】と【瑠璃?】は服を脱いでいて、上半身はブラ一枚、下半身もスカートのファスナーに手をかけた状態だった。
このカラオケ店では、そう言う事をやるのが目的で来る人も居るらしいが、【芳一】にそのつもりはない。
【桔梗?】だったものが【傀儡】であり、床に倒れていて、【瑠璃?】だったものが【芳一】と会話している。
恐らく本物の体型が【桔梗】のものより【瑠璃】の方に近いのだろう。
だから、変装は【瑠璃】を真似ているのだろう。
それにしても【瑠璃?】の声真似と、【桔梗?】の腹話術も見事である。
色気も凄かった。
くのいちとしてもニンジャとしても相当な手練れであると言えるだろう。
【瑠璃?】だった者は、煙玉を出した。
部屋の中が煙りまみれになる。
【芳一】は、
「ちょ、ちょっと何を?」
とつぶやいた。
煙はすぐに晴れ、【瑠璃?】だった者の代わりに色っぽいシノビ装束の【金髪碧眼】の超絶美少女が現れた。
心当たりの無い顔だ。
顔見知りでは無い。
全然知らない外人である。
何故、【芳一】やその回りの人間の事まで知っているのか解らないが、シノビらしく、念入りに調べ上げたのだろう。
【金髪碧眼の超絶美少女】は、
「初めましてミスター。
私の名前は、【エディス・プルスフィリア】。
属に言う【金髪の少女】の【元2次眷属】よ。
そして、【6周目】の【2体目の御神体】と【2体目の怨魔体】の契約者でもある。
私の作った作品は【37作の新格闘ゲーム】。
【ミスター芳一】、貴方は現在、【ゲーム制作部】に所属しているでしょ?
私と相性、良いのかも知れないわね」
と言った。
【芳一】は、
「い、いや、相性とかそう言う前にとりあえず小刀をを引っ込めてくれる?
ナイフつきつけて相性良いって言われても」
と言った。
「大丈夫よ。模造刀だから、これっ。本物だったら銃刀法で捕まるでしょ、この国は」
と答えた。
「た、確かに・・・じゃ、じゃあ、君は僕に会いに来たの?」
「そうよ。元マスターも来日して貴方に会いたいと思っているみたいだけど彼女は本国では命を狙われる立場でもある。
日本での安全が確認出来るまで直接会いに来れないのよ。
そこで一度はお世話になった【金髪の少女】への恩義を返すって訳じゃないけど、あなたの回りの環境を調べていたのよ。
それである程度の安全が確認出来た所で貴方自身の人柄を探るため、貴方の【3次眷属】のふりをして、今日はデートに誘ったのよ。
流石に、親しい人間には違和感が気付かれた様だけどね?
何で解ったの?手前味噌だけど結構完璧な変装だと思っていたんだけど?」
「2人は恋愛関係にあるから僕に恋愛感情を持つのはおかしいと思っただけだよ」
「なるほどね。調査不足だったわ。その辺りまでは調べられなかった」
「変装までして何で僕に逢いに?」
「実は隣の部屋にもう1人、待機して貰っているのよ。
彼女も日本通でね。
彼女の場合は巫女をやっているわ。
そして、【占星術】なんかもね。
悪いけど、彼女に貴方の事、占わせてもらうわ。
【金髪の少女】と釣り合う男性かどうか?
しっかりと見させてもらうわ」
「つ、釣り合わなかったら?」
「さぁ?・・・どうしようかしらね?こっちはわざわざ日本まで来ているのに無駄足って事になるからね。
落とし前くらいはつけさせてもらおうかなって思ってるわ」
「こ、怖い・・・」
と言う話になり、【芳一】は【エディス】に連れられて隣の部屋に移ったのだった。




