第90話 番外編2 キャラクター紹介2
●秋月楓(44)
総務省・第七特殊地域・統括事務次官の肩書を持つ女性。
元々はアメリカ軍I.E.A特殊部隊に籍を置き、諜報活動を行っていたスパイ。アメリカ軍に属しながら日本人であることが功を奏し、日本とアメリカの利益となる第七特殊事業の推進役に抜擢される。アリスなど初代交流大使を地球へと連れてきた張本人。
大災害以降、思春期に養父から受けていた虐待の古傷が痛む形で弱視となり、視力補正用の大きなバイザーを常に身につけている。
かなりの切れ者であり、異世界から利益を地球に誘導しようと、あれやこれやと裏工作をしている。
アメリカ軍高官の夫を持ち、アーサーという一人息子がいる。
現在、16年前の起こった大災害による負の遺産が顕在化してきており、その対応に追われている。
●梶原桂樹 かじわらけいき(15)
豊葦原学院中等部3年C組在籍。タケオのクラスメイト。純粋で可愛い、とはクラスメイト女子の言葉。人懐っこく、別け隔てなく誰とでも話せる性格。そのためタケオとももっと積極的に話したいと思っている。
●塩谷朋哉 しおやともちか(15)
桂樹の親友。桂樹が懐くやつなら大体いいやつと考えているが、タケオは何考えているのかわからないやつだし、正直あまり関わり合いたくないと思っている。大河ねねと言い争いになることが多い。
●笠間重国 かさましげくに(15)
桂樹、朋哉の友人。普段は物静かだが校内系ユーチューバーとして狭い世界で結構人気になっている。カメラの前だとハキハキ喋るようになる。鋭い観察眼を持っていて、タケオは只者ではない……と睨んでいる。
●大河ねね おおかわねね(14)
タケオのクラスメイト。クラス内の風紀を司る委員長。面倒見がよく誰とでも打ち解けるが、タケオのことだけはよくわからない。自分のことは喋らないし、誰とも積極的に話さない根暗なヤツ、と考えている。タケオの飄々とした態度にイライラすることも。
●相馬千代 そうまちよ(14)
タケオのクラスメイト。ねねの親友。タケオのことが少し気になっている女の子。だが最近突然タケオの周りが騒がしくなってきて焦っている。大人しい性格だが、ヒトの恋バナなどの話が大好き。親子揃ってカーネーションマニア。
●星崎一平 ほしざきいっぺい(34)
タケオのクラスの担任。社会科担当。いつまで経っても関西弁が抜けず、教頭に怒られてばかりいる。生徒との距離を図るのが上手く、適度に付き合ってくれる教師。独身で、現在結婚を前提にお付き合いをしてくれる女性を募集中。
●棚牡丹麗子 たなぼたれいこ(25)
カーミラとなったタケオの会長秘書。とても優秀な社員であり、オリンピア・アマチュアジャパン、ビキニコンテストの優勝経験がある。プロからの誘いを断り、カーミラがいたカーネーションに入社。幼い頃に見たカーミラの美貌が忘れられず、初めて女性の美しさを意識したという。母親が持っていたカーネーションのコスメを使ったりして色気づくうちに、トレーニングをし、ボディメイクをするように。
カーミラの娘が会長に就任するとのことで、社内で専属秘書の選抜試験が行われ、応募者600人の女性社員を蹴落として秘書になる。
若く美しいカーミラの側にいられることに大変な充実感を感じており、彼女が実はショートヘアで、普段はカーミラのイメージを損なわないようにロングヘアのウィッグをつけていることを知っている唯一の人物。
マクマティカーズ結成後は、三人娘のマネージャー的な存在になる。
●御堂百理 みどうびゃくり 340歳
地球英雄。日本国民を守るために勇ましく戦った勇者。
日本四大財閥の一角にして、最も古い歴史と格式を持つ御堂家の現当主。ただし表の世界で彼女のことを知っているものは経済界の重鎮や大物政治家に限られている。表向きの会長は別におり、それを裏から操っている。
真っ白い御髪と紅が散った紫の瞳をしている。元々は黒髪で黒目だったが、大災害の折に捨て身の技を放ったため、その後遺症として髪や瞳の色素が抜けるくらい生命力を消耗する。
元大江戸人外化生改め方という、徳川幕府の勅命を受けて、魑魅魍魎を討伐する仕事をしていた。徳川八代目将軍とは幼馴染。その時の名残で現在では日本中の妖怪化け物を統べる頭領をしており、人間と関わり合いたくない妖怪たちのため、人里離れた山奥に、彼らの住処を提供している。また、逆にヒトの世界と積極的に関わりたいという妖怪を徴用し、御堂家などで下働きをさせている。
愛理の実母であり、龍神とは初めて会ったときから一方的に好意を寄せていた。だが龍神の命を救うためとはいえ、カーミラに寝取られる形となり、彼女への嫉妬を募らせる。
大災害が発生し、日本国民を救うためにカーミラと共闘し、後に無二の親友同士になる。カーミラが妊娠した折には彼女のことを献身的に世話し、タケオの出産にも立ち会っている。
タケオにとってもベゴニアに続く母親的存在であり、タケオの理想の母親たろうと、彼の前ではことさら上品に、奥ゆかしく雅やかに話すよう気をつけている。
●御堂命理 みどうめいり (415)
愛理の祖母。百理の実母。日本政財界に多大な影響力を持ち続ける影の番長。御堂財閥前当主であり、引退してもなお百理と日本の目の上のたんこぶであり続ける。百理が白い炎を操るのに対し、命理は深緑の炎を操る。
長い間、結婚しない百理に愛想をつかしていた。当初龍神を過小評価し、敵対する道を選びかけたが、大災害後は、英雄となった龍神を気に入り、百理との仲を積極的に応援する。そして待望の孫である愛理を授かったときは、嬉しすぎて召されかけた。孫馬鹿であり、愛理のわがままなら大概は目をつぶる。
●小山田勇三 おやまだいさみ(40)
十王寺商店街小山田電気店の店主。独身。初代交流大使とも面識があり、異世界事業の栄枯盛衰を味わう。前商店会長が入院して引退を表明したとき、後継者として使命を受ける形で会長に就任した。
会長になる前は噂好きで、ヒトのことをペラペラ他人にしゃべる軽薄な男だったが、会長になってからは立場による自覚が生まれ、年相応の落ち着きと貫禄を身につける。
かつての交流大使が暮らしていた荘厳荘に住み始めたタケオたちに不思議な縁を感じており、二代目交流大使のオファーを持ちかける。
現在はマクマティカーズの公式ファンクラブを運営しており、過激な行動をするものが出ないよう、ファンをコントロールしている。
●園町長好 そのまちながい (71)
十王寺町に住んで71年。生まれも育ちも北区十王寺町。商店街がまだ単なる市だった頃から十王寺町に住んでいる。園町お茶屋店の店主。商店街の甘味屋や、商店会長の和菓子店などに抹茶を定期的に卸していた。現在は甘味屋のみになっている。
交流大使発足後、売上が急激に伸び、孫に入学祝いの高いランドセルを買ってあげた。
反異世界同盟に追われていたエウローラを偶然助ける。理由は孫が好きなアニメと同じ格好をしていたから。口が悪いが長い人生経験から的確な正論を相手にぶつける。
●アマァーカス・シェロウ (34)
本名甘粕志郎。戦後最高の芸術家・美人画家、山本黄赤の孫。両親は他界し祖父に引き取られた。
引き取られてからは昼夜を問わず、祖父による絵の英才教育を受けており、その画風は黄赤そのものといわれるほど。
ただし本人は本当に描きたいと思ったときにしか筆を執りたくなく、誰かに言われて強制的に描くことを何よりも嫌っている。
祖父が他界したあとは、祖父に群がっていた画商やパトロンたちが彼を第二の黄赤にしようと手ぐすねを引いていたため断筆を決意。高校も中退し、完全に一人で生きていく決意をする……が、新たな世界で人生をやり直さないかと龍神に持ちかけられ、しがらみが一切ない魔法世界の獣人種共有魔法学校にて美術教師となる。
真綿のように知識を吸収していく子どもたちに教えがいを感じ、また、魔法のイメージを掴むために物の形や構造を捉えるデッサンの授業はうってつけだったため、彼が受け持った生徒たちの魔法能力が飛躍的に向上した。
人間の欲望、願望、野望、その他一切の邪念を排除した画風は、四大魔素にすら愛され、精霊の加護が自然と宿る絵として、実際に周囲の環境、風や水に影響を及ぼすこともある。
噂を聞きつけた貴族などから執筆を依頼されるが、仕事として引き受けたことは一度もなく、彼がその人のために心から絵を描きたいと思ったときにのみ、精霊の加護が宿る画を描くことができる。
後にアマァーカス教室を開き、特に芸術分野で才能のある子どもたちを集め、専門的な知識やテクニックを教えていった。
異世界で多大な功績を上げ、芸術分野を100年は進めた偉大な芸術家として名声を得るも、権威が苦手なため、あっさりと地球へ帰還(黄赤に群がっていたパトロンや画商たちも、非業の最期を遂げていなくなったため)。異世界の仕事をすべて弟子たちに譲る。
十王寺町にてデザイン事務所を開き、インテリアコーディネーターや内装をデザインする仕事などをしている。
荘厳荘オーナーとは友人であり、彼の家族のため、風呂場にて『海辺にいる風の乙女』という水と風の精霊の加護が宿る壁画を描く。そのため荘厳荘の風呂場は湿気がこもらず清廉な空気が宿り、水が常に浄化される。その効果は半永久的に続くらしい。
●クイン・アマァーカス・テリヌアス (36)
アマァーカス・シェロウの妻。獣人種白羊族。
かつて共有魔法学校にて女王とあだ名されるほどのスパルタ教育で知られた鬼教師。魔法師であり、四大属性は炎。
緑柱石で出来たメガネを着用(現在はJINSで買ったシルバーフレームのメガネを着用)し、真っ白い羊角が頭の両脇から生えている美女。ただし性格がきつすぎて誰も近寄れなかった。
一時魔法教師をしていた龍神とは同僚関係。一方的に彼のことをライバル視していたが、後に魔族種の根源貴族と知って、張り合っていた自分が愚かだったと反省する。
エリート私塾出身で、プライドの塊だったが、魔法試験の教官として教え子と戦い、手心を加えられた上で勝利したことで心境に変化が起こる。以降、きつい性格が鳴りを潜め、徐々に生徒たちにも優しく接していけるようになった。
龍神が連れてきたアマァーカスの世話を焼くようになり、夢中になれば何日でも飲まず食わずでキャンバスに向かう彼の生活面の世話(食事作りや部屋の掃除など)をする内、彼の芸術分野での天才性と、子どもには無限に優しい性格を見て、少しずつ意識するように。
ある時彼の部屋を掃除していたとき、偶然一冊のクロッキーブックが目に止まり、それを開くと、なんと自分の絵が描かれていた。絵の中の自分はとても魅力的な笑みを浮かべており、彼から見た自分はこんなに素敵なのかと見惚れてしまい、同時に感激する。その夜に彼を襲う。一年後、長女アイビーが生まれる。
「これ、見たんだけど」
「……そうか。すまなかった」
「どうして謝るの?」
「? いや、怒っているだろう。勝手に女性を盗み見て、それを描き留めておくなど、気持ちが悪いと」
「別に、そんなことは思わないけど」
「とにかく、もう二度とそんなことはしない」
「どうして? 私を描くのは飽きちゃった?」
「そうじゃない、キミを描いていて飽きることなんてない」
「じゃあこれからは堂々と描いたらいいじゃない」
「描いてもいいのか?」
「ええ、ただし、コソコソ描かないで、私の前で描いてちょうだい。モデルくらいいつでもするから」
「わかった。今度からはそうする」
「……ねえ、この絵の私、服着てないんだけど」
「す、すまない、それは想像で描いたんだ。キミが水浴びをしているのを覗いたとか、着替えを覗いたとかではなく……」
「わかってるわよ。まあ覗いてもいいけど」
「なに? なんだって?」
「とにかく、描くならちゃんと描いて」
「いや、でも……」
「いいから、今ここで描きなさいよ」
「まて、どうして服を脱ぐ?」
「裸にならないと裸の絵は描けないでしょう……どうかしら?」
「美しい……」
「ほら、手が止まっているわよ」
「もっとそこは腕を上げて、脚を開いて、そう……」
「ちょっと、私にイヤらしい格好させようとしてるでしょう?」
「キミが魅力的すぎるのがいけないんだ」
「次はどうするの?」
「こっちにきて……そう、もっと」
「あら、意外と強引ね――」
※検閲されました。続きが気になる方はコメントでワッフルワッフルと書き込んでください(嘘)w
子どもが生まれてからは人が変わったように温厚になり、学校でも評判の教師となるが、昔の彼女を知っているものからすれば、「あれ誰?」と首を傾げられることもしばしば……。
惚れた男にはとことん堕落する女であり、旦那に嬉しいことをしてもらうと、すぐに襲ってしまう。現在8人も子どもを産んでもまだまだ産むつもりでいる。
●アイビー・アマァーカス (15)
アマァーカス・シェロウ、クインの娘。長女。神橋・浦賀中学校に通う。
将来は芸大に入りたいと日夜勉強をしている。父親の美術的センスを色濃く受け継いでおり、かなりの才能がある。父が暇なときに指導してもらっている。親の欲目が出ないようかなり厳しく指導してもらっているらしい。
●エビネ・アマァーカス (14)
長男。神橋・浦賀中学校に通う。家族共有のタブレットでFPSモバイルに最近ハマっている。家族思いでとても優しい。身重になることが多い母親を一番助けている。特に将来やりたいこともなく、進路に迷っている。姉のように芸術的なセンスがあるわけでもないので悩み多き年頃。家にやってきたエウローラのことが気になる。
●カザニア・アマァーカス(13)
次女。神橋・浦賀中学校に通う。母の友人であるアリスから最近料理を習っている。ジュニアアイドルのタケトくんが好き。
●コリウス・アマァーカス(12)
次男。神橋・浦賀小学校に通う。最近スマホが欲しくてたまらない。ドラクエウォークとポケモンGOがやりたい年頃。
●ジャガ・アマァーカス(11)
三男。神橋・浦賀小学校に通う。趣味はゲーム。スマブラ好き。双子の兄。
●ダリア・アマァーカス(11)
三女。神橋・浦賀小学校に通う。彼氏持ち。双子の妹。
●スノウ・アマァーカス(3)
四女。十王寺保育園に通う。異世界で生まれた最後の子ども。りんごジュースとヨーグルトが好き。
●アンズ・アマァーカス(6ヶ月)
五女。地球で初めて生まれた子ども。生まれた異世界人は最初から日本国籍を保有している。それ以外は二十歳までにどちらかに決めなければならない。
●リサ・グレンデル(20)
異世界難民として有名になった地球育ちの異世界人。16年前に地球へ偶然転移してしまい、そこから女性としてあまりにも悲惨な人生を送る。彼女のエッセイは、実際に彼女が体験したことを薄め、宣伝として使いやすいように脚色している。本当に彼女が体験したことをそのまま書いたら出版は不可能だった。
その脚色された脚本を元に、今度彼女の生涯が映画化される。ぜひ本人に出演を……とオファーが来たが、キスシーンがあったため断った。
今の旦那様と出会い、自分は彼と出会うために地球にやってきたのだと確信するほどベタ惚れしている。
異世界難民代表として難民の捜索と救助をするよう、国連人権理事会に訴えかけたり、世界中で公演をしている。




