43/52
《決戦前夜》
「&<~/■■■□§/■仝<:」
大口を開けて、間抜けな様で吠えたてる犬の悪魔に、なんの反応も示さず、虫の王妃《毒虫姫》は歩みを進める。
進む大地は、つい先日の砂漠とは違い、煮えたぎるマグマが吹き出す火山地帯。
とぐろを巻くマグマの明かりに、毒虫姫の巨大な体が照らされて、赤黒い岩の背景に漆黒の鎧が浮かび上がる。
「&□/□&■!」
歩む···ただそれだけで、足元の犬の群れは、尻尾を後ろ足に挟んで、怯えた様子で後ずさる。
そんなものなら、最初から吠え立てねばよいのに。────毒虫姫はそんな事を考えながら、歩みを進める。
····最強を決める為に。
進路はとうに決まっている。
羽化の時は近い。
…
毒虫姫の進む遥か遠く、魔石煌めく鍾乳洞の奥地で、太く重く、恐ろしい咆哮が轟く。
迫り来る敵を察知して、《獣の王》は眼を光らせた····。




