32 世界一冴えてる男、俺。
『なるほど·····スチャッ!』
〝分かったか、どうにかなりそうか?〟
····地面に線を引いて描かれた地図を見て。どこからが頭なのかよく分からないサソリの頭をひねる。
『攻めるなら·····こっちの方角がいいと思うぜ·····スチャッ!』
〝やはりそうか·····〟
今俺とゴリラがいるのは、森の中のちょっと開けた場所····。
そこで作戦会議だ。
目標の虎の悪魔だが、現在は森の一角。洞窟に巣食っているらしい。基本的に昼間は眠っているため、昼行性のゴリラは奇襲するのがベストでマスト····。
だが問題は····
〝この方角からなら見張りが三体か·····〟
どうやら虎悪魔には、配下がいるらしい。それも結構な····。どうやらさっきのカエルもそうだったらしい。·····スチャッ!
〝お前さっきから····そのスチャッ!ってのはなんなんだ?〟
『こうすると頭がよくなるんだぜ?·····スチャッ!』
それに組織の頭脳担当は眼鏡をかけてるのがお約束だ。ゴリラの為にも、俺はこのメガネを使いこなして勝つ!これでも転生前はメガネ使いだ。
同級生にメガネが本体とまで言わしめた俺の頭脳に酔いしれるがいい·····スチャッ!
心の中で、今は亡きメガネをかけ直しながら、ドヤ顔するサソリ。
〝そうか、別にいいんだが····うるさいな·····〟
『ごふっ!』
容赦ないゴリラの言葉に、心の中で吐血する。
こいつァヘビーだぜ····。
〝死んで行った仲間の為にも·····次の攻撃で確実に仕留める·····!!〟
ゴリラの手に握られた小枝が、ミシミシと小さな音を立てて砕ける。·····どうやらいろいろあったみたいだ。知らんけど。
『まぁいいぜ····俺の力、貸してやるよ』
〝サソリ·····〟
決まった·····!
ハードボイルドなセリフを吐いてドヤるサソリを、ゴリラが目頭を抑えて見やる。
〝ありがとう·····よろしく頼む····〟
『いいぜ』
確かに見ず知らずの人·····見ず知らずのゴリラを助けるのは親切が過ぎると思うかもしれないが、俺には俺の考えがあるのだ。
頭で念じて、ステータスを開く。
カエルと戦った時は、 Lv14 だった。だが今は──────
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ステータス
パルスコピオン♂
名前【なし】
Lv21(進化可能Lv30)(MAXLv50)
HP 820
MP 890
素早さ760
攻撃力680
防御力1200
魔攻撃600
魔防御820
スキル
軟化Lv4
斬撃Lv3
毒針発射Lv2
硬化Lv1
土遁Lv1
パッシブスキル
・地獄の住人
・永遠の高校生
・経験値1.5倍
・[毒]無効
・ランナーLv2
・熱帯夜Lv2
称号
・転生者
・中毒者
・毒虫姫の系譜
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おおおおおぉぉぉぉおおぉぉぉお!!
ついに防御力が1000超えたな!
や っ た ぜ !!
自分の甲羅を、ハサミでコンコン叩く。
確かに言われてみれば硬度が増してる気がする。
カエルにトドメを刺したのは俺じゃない·····それでもこの経験値量。かなり強かったんだな、あのカエル。
まぁ総合的に何が言いたいかというと·····
····【寄生レベリング】の時間だ!




