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11 可哀想な牛


魚····とりあえずデーモンフィッシュと呼ぼう。


デーモンフィッシュを倒す機会を窺いながら半日が経った。


何故かは知らんが、この体は腹も減らないし喉も渇かないので便利だ。


岩陰からオアシスを見る


半日前から特に変化はなく、相変わらずさざ波一つ立てていない。


····特に変わった事は無いかー。


·····ん?

なんだアレ·····。


遥か遠くの地平線で土煙が巻き上がっている


土煙は段々とこちらに近づいてきているようで、その規模を増している。


あれは····牛?


牛····なのだろうか·····確かに見た目は牛に似ているが、大きな違いが二つある。


あっという間に近づいてきた牛?を眺める。


その牛は、目が赤く大きな紫色の角を持っていた。


牛····じゃないわコレ!

悪魔だよ、牛タイプの悪魔だよ。


それにしても凄いな····さっきまで地平線に居たのにたった数秒でオアシスの手前まで来た。


牛との距離はオアシスを挟んで数十メートル。


この距離にくると体の細かい部分までよく見える。


2トンはありそうな巨大な体躯に、そんな体と比べても大きいと思わせる角。

そしてオアシスを眺める真っ赤な目·····。


お、よく見ると蹄も紫色だ。

強そうだな·····。


牛が水を飲もうと、オアシスに顔を近づける。


大丈夫かな?

いや、でももしかしたら牛の方が強いかも···?


牛が水面にゆっくり顔を近づけて、水を口に含む


二口目を飲もうとした牛の動きが止まり、何かを悟った様な顔をする。



次の瞬間、牛は空中に打ち上げられた。


夥しい血と共に下半身だけとなった牛が地面に落ちる。


そのすぐ後に牛の5倍はありそうな魚が地上に降り立つ····牛の頭蓋骨を噛み砕きながら·····


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