1 転生前の闇ショッピング
ENS大賞4に応募してみました。
ぶっ飛んだ商品を発明してバイオレンスに紹介する闇の通販サイトの話です。
深夜の某都のビル。ビルの一室が勝手にスタジオに改造されており二人の外国人風に仮装した男女がカメラの前で手を振っていた。
トム「みんな~こんにちは!! もしくはこんばんは!!」
ナンシー「ブラックなサイトで配信している闇ショッピングの時間よぉ!!」
バラエティー番組で流れてそうな軽い音楽が流れ、ケンとナンシーは席についた。
トム「いやぁ~~この秘密の番組も始まってから今日で10回目。秘密の配信番組だけど最近人気が出て視聴してくれる方が増えてうれしいよぉ~~」
ナンシー「けどねトム? この秘密の番組を無許可で一般サイトに上げている人がいて、その影響でNSNでも有名になってるわよ~~」
ナンシーはスマホを出しSNSを開いた。闇のショッピングのコメントを見ると「害悪」「人類が生み出してはいけない物を創造する邪神」など書かれていた。
トム「もう、ひどいなぁ~~SNSで悪口を投稿した人と、勝手に番組を違法アップした人には後で顔写真付きで個人情報を流しておくね♪」
ナンシー「まぁ、トムったら優しい。この間、いたずらメッセージを送ってきたクソガキを怒らずに家を放火しただけで許したんだから。」
トム「いやぁ~~視聴者を大切にしなきゃ誰も商品を買ってくれないからね~~。あぁ、話しがそれちゃたね!! じゃあ、記念すべき放送10回目の商品はこれだぁ!!」
ナンシーの手には緑色の錠剤が入ったカプセルがあり、ラベルには「もりもり筋肉改造もりぞう君」と記載されている。
トム「この「もりもり筋肉改造もりぞう君」はなんと、一錠飲めば誰でも一時間だけ筋肉マッチになれる優れた商品だ」
ナンシー「えぇ!? たった一錠で筋肉マッチに!!」
トム「さっそく、この商品を買ってくれた人を紹介しよう!! 」
トムとナンシーの後ろにあるテレビ画面に眼鏡をかけて背の小さい盛蔵北斗写真がでる。
ナンシー「何? このクソださチビは? なんか学校でいじめられてるでしょ?」
トム「もう、ナンシーったら。確かにこの子は学校でいじめられているクソもやしっ子だけど、悪口を言ったらダメじゃないか。けど大丈夫!! ちょうど名前が同じ盛蔵のこの子は筋肉マッチになることができたんだよ」
トムがさっそく確認しようと言い、「もりもり筋肉改造もりぞう君」を購入した盛蔵北斗の様子がテレビに映る。