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9話 出発

是非、読んでいってください!


「手紙なんて久しぶりだわ。オルグレンから来るなんてめずらしいわねぇ。」


 そう言ったのはルートが弟子入りする予定のエレナだった。

 エレナは70歳を超えている女性で世界一の魔法使いと呼ばれている。


「ふむふむ、世界で唯一の属性の使い手か。面白そうじゃないか。この話、受けようじゃないの。」


 そう言って、エレナはどんなやつが来るのか期待に胸を膨らませた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その頃、ルートは家で持っていくものの準備をしていた。


「えっと、服と...って服だけ!?」


 母さんはお金は持っていく必要がないと言っていたのは何故だろうと思いながら、自分の鞄に服を入れていく。


「母さん、準備できたよ。」


「明日の朝に家を出るから今日はもう寝なさい。」


「分かった、おやすみ母さん。」


「おやすみ、ルート。」


 そう言って僕はベッドに入り、魔法使いエレナがどんな人なのか考えていたら、気づいたら眠ってしまっていた。


「起きなさい、ルート。今日は早いんだから。」


 母はそう言っていつもの大体1時間前に僕を起こした。

 僕は今日からしばらくこの家とお別れかと思いながら、朝ご飯を食べに行った。


 朝ご飯を食べていると母が言った。


「あと30分くらいで馬車が来る予定だから、早く準備しないと置いていかれるわよ。」


 あと30分程で家を出なければいけないことが分かり、僕は急いで朝ご飯を食べた。

 30分後、荷物を持って家から出ると家の前に見たことのある紋章のついた馬車が止まっていた。


「母さん、この紋章ってどこのだっけ?」


 僕は分からなかったので、母に聞いてみた。


「魔法師団よ。つい最近見たはずでしょ。」


 母にそう言われて王都で見たことに気づいた。

 母とそんな会話をしていると馬車の中から1人の見知った男性が出てきた。


「やぁ、ルートくん。再会がこんなに早くなるとは思ってなかったよ。」


「団長さんも行くんですか?」


「オルグレンさんと呼んで欲しいものだね。まぁ、半年に1回くらいエレナさんのところに指導を受けさせてもらいに行くんだ。今回はタイミングが良かったから一緒に行くことにしたんだ。」


「そうなんですか。じゃあ行きましょう、オルグレンさん。」


「そうだな。」


 そう言って馬車に乗り、出発した。

 自分が今まで生きてきた場所を長い間離れるのは寂しいが魔法使いエレナの家がどんなところにあるのか気になるので、少しわくわくしていた。

 エレナの家が山奥にあることも知らずに...


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